長すぎる三連休 bis

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九月の終わり、三連休が二週続くという珍しいカレンダー。ここぞとばかり、行楽の季節を楽しんだ人もいるだろう。おれは、最初の三連休は抑うつ状態にあってひどい倦怠感と動かない身体の修理だけを考えていた。

長すぎる三連休のこと - 関内関外日記

身体が動かないぶん、頭の中には言葉が溢れていた。考え事が多かった。考えてどうということもないことばかり考えていた。

そして、今度の三連休、おれはひどい不安感と疲労感のなかにあって、心の修理だけを考えていた。

鉛様麻痺のようなことはない。身体は動く。動くが、動かしたくない。頭が、というか、心が、というのかわからぬが、ちょっとした言葉でひどくおれは傷ついて(ナイーヴな中年だっているんですよ)、その他ありとあらゆるひどい言葉がおれのなかでいっぱいになって、それに対応するように「早く死んだほうがいい」、「死ぬべきだ」、「生きている価値などない」という言葉が浮かんで、もういっぱいいっぱいになっていた。

こうなると、新しい言葉を頭に入れることも難しく、本など読めたものではないし、楽しいアニメを見たところで素通りしていくような感覚があった。三連休なのをいいことに、昔処方された薬などを試しに合わせ飲みなどして(ダメ、ぜったい!)、気分まで悪くなったりした。ただ、土曜、日曜と競馬はした。

あとは、ほとんど眠っていた。よくこんなに眠れるものだというくらい眠っていた。おれは一日十八時間睡眠を要求したい。

というわけで、最初の三連休は身体が駄目になり、今度の三連休は心が駄目になった。おれは普段から心が駄目だというふうに生きているけれど、もっと駄目になるということがわかった。最初の三連休の身体への抑うつ症状との対比でそれがよくわかった。そしておれをこれ以上楽にしてくれる薬はないらしい。

本当なら、一週間くらい何も考えないで寝ていたい。それが一番の薬だ、という思いはある。が、おれの劣悪な労働環境、低い賃金、余裕のない蓄えがそれを許さない。労働か死か。労働なくして生なし。働いた分しか呼吸することは許されていない。働けなくなったら自裁する。それがこの世の生産性のない人間の末路であり、無能者のたどる道である。

とはいえ、とりあえず火曜日は忙しいので、午前中が潰れるようなことがあってはならない。朝、起きなければならない。だから、今日、月曜日もとりあえず予行演習をした。起きて、身体が動くのを確認した(そのあと昼まで寝た)。

今日は中央競馬はなかった(浦和の結果は聞いてくれるな)。そのかわりに野球中継を見た。広島東洋カープ、目下マジック1、リーグ連覇中、今日は地元での胴上げのかかった一戦……。

広島は今日も雨だった。雨になるとクリス・ジョンソンの機嫌が悪くなる。おまけに、西川龍馬のまずい守備があった。判定はヒットでも「まずい守備だな」と思わせてしまう守備もあった。ジョンソンの機嫌はさらに悪くなる。悪くなったが、そのわりに投げてくれた。一方で、横浜はラミレス監督の早い継投策。ここで二番手のエスコバーが好投した。しっかりとイニングを稼いだ。結局、今日カープが追いつけなかったのは、その差じゃないかと思う。エスコバーがあそこまでよくなければ、ソトの二発があっても追いつき、差し切っていたんじゃないか、そんなふうに思う。

マジック1。カープが負けても、他球場の結果では「負けて胴上げ」がある。おそらく、球場にいた人は「負けて胴上げでもいいから胴上げを見たい」と思ったろうし、そうでない人は「明日以降、どうせなら自力で地元優勝」と思ったろう。結果は、明日以降に持ち越し。

それにしても、今のカープはあまり調子がよくない。今日一本出たとはいえ、丸佳浩の調子もよくない。が、今がピークでも困る、というところはある。連戦を課せられた他チームの様子を見つつ(逆にそれが謎の力になる可能性もある)、CS、そして日本シリーズに向けて調子を上げて行けばいい。打順などもいろいろ試してみればいい。天才の打棒をとって西川君で行くのか、安部を使うのか。ああ、しかし、それにしても、曽根海成くんはいいな。脚もでたらめに速いし。先々が楽しみだ。しかし、今この時期にベンチにいるとは思いもしなかったが。野間、西川、バティスタもか? そしてまだ気が早いが曽根と、主軸以外に新しい名前が出てきているあたり、あと一年、二年はいけるんじゃないかという気にもなる。今日は被弾したがアドゥワ誠、それにヘロニモ・フランスアと、投手でも出てきている名前はある。まあ、ともかくは今年のリーグ優勝を決めること。それだけだ。

ちなみに、タイトルのbisはMiG-21 bisのbisみたいな感じで。そんじゃ。