横浜町中華紀行Vol.001『横浜飯店』

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おれが横浜の町中華ムックを買ったというのは前に述べたとおりだ。

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おれは、いきなり町中華に行った。町中華というものに「いきなり」があるのか、「満を持して」があるのかしらないが、おれにとっては「いきなり」だった。土曜日、おれはひどく体調が悪く、要するに抑うつ、倦怠のなかにあった。しかし、立ち上がりシャワーを浴び、図書館に返却する本をTimbuk2バックパックに詰め込んで、桜木町に降り立った。そして、図書館へ向かう道すがら、地下すがら、ぴおシティのB2、『横浜飯店』に行ったのである。

午後三時ちょっと前だった。それなりにお客さんは入っているが、それなりに空席もあった。どこへでもどうぞと案内されて、おれは奥の四人がけテーブルに着いた。おれの直前に入った親父が「五目うまにチャーハン」を注文した。それこそ、おれも頼みたかったものだった。お水が運ばれるとともに「五目うまにチャーハン」とおれも言った。キッチンに注文が伝わるのが聞こえた。「五目チャーハンふたつ」。

しばらくして、おれのもとに五目うまにチャーハンが登場した。おれは東スポの競馬欄を開いて、馬券を買っているところだった。おれの買ったウィンターリリー。後から見たら、「もう一列前に」というコメントとは裏腹に、開幕週の最後列からちょっと差を詰めただけに終わった。

さて、五目うまにチャーハン。これである。ムックには「たっぷりの野菜とカマボコが入る。一見味が濃そうに見えるが意外とあっさりとしていて食べやすい」とある。

しかし、おれの感想を一言で表すならば「味が濃い!」だ。おれがふだん味薄めのものを食べているせいかどうかわからないが、おれには味が濃かった。「うま煮」の味の濃さを解消しようにも、そこにあるのは白米ではなく炒飯である。逃げ場なし。いや、スープと水がある。美味しくないとは言わないが、味が濃い。いや、正確に記すならば、やはり味が濃すぎておれにとっては美味しくはなかったと言うべきか。

まあ、ともかく横浜の町中華を一つクリアした。いや、このムックを買う前に入っていた店もあるので、「一つ」ではないかもしれない。横浜市中央図書館への坂道を登る。そこに三幸苑がある。チャーメンの店だ。店の正面には幸福実現党のポスターが貼られていた。「え、幸って、その幸なの?」と思った。そんなところだ。

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横浜の町中華 (ぴあ MOOK)

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