今日、ちょっと横浜の海の方へ仕事で出た。道中のコンビニに上の写真にあるような「ダイヤモンドプリンセス 頑張れ!! Fight!!」という貼り紙を見た。「昔の犯罪予告の手紙みたいだな」とか、「それより左上にある『当店のスタッフの出身地紹介』ってなんだ?」とか思わないでもないが、やはりそうだ、ここは横浜だ。横浜といえばダイヤモンド・プリンセスが停泊しているところであって、ダイヤモンド・プリンセスがとくべつに長く停泊しているのは新型コロナウイルス「COVID-19」のせいなのであった。
というわけで、新型コロナウイルスとわたくし、ということになるが、べつにどうという話もない。そりゃまあ、ダイヤモンド・プリンセスの件もあって、そりゃヘリコプターとか飛んでたりするし、身近でないわけでもない。しかし、豪華客船にも窓のない部屋があるとは知らなかったな。あんだけでかけりゃそうか。本来は寝るときだけ部屋にいりゃいいわけだしな。まあそれはともかく、身近でないわけでもないけれども、なにせウイルスは肉眼に見えぬ。そして、街中のドラッグ・ストアやコンビニからマスクが消え失せても、ここそこ身内に感染者がいる、というわけでもない。
で、どうなんですかね? 医師でもなければ理系でもない高卒のおれが、このウイルスはこれだけ危険だ、だの、それほど心配はない、だの、言えるものではない。が、一応はCOVID-19に巻き込まれている国の一国民として、いま、この段階でどのくらいのものと考えているのか……書き残す意味はあるのかわからないが、とりあえず、上の写真を紹介するついでに書く。
と、いきなり専門家の言及にリンクする。専門家にもいろいろな意見があるのだろうが、なんとなくだが、「こんな感じなのだろうな」というのが、この記事であった。もちろん、おれに「こんな感じ」を説明することはできない。だが、まあ、そうなのだろうな、と思った。最後の段落を引用する。
このウイルスとの戦いの第1ラウンドは人類の完敗だったが、流行は新たな局面に入り、人類は急速にこのウイルスに対抗するすべを見つけつつある。その意味でも、「過度に恐れずインフルエンザと同じ対応」をしていれば十分というような感染症ではないと私は考えている。インフルエンザに対してはワクチンや抗インフルエンザ薬、さらには迅速診断キットというツールがあるが、このウイルスには現時点ではそういったツールはない。我々がこのウイルスに対抗するために持っているツールは限られている。現時点では、残念ながらすべての感染連鎖を可視化することはできず、日本で「見えない」感染連鎖が進行している蓋然性も相当程度高くなっている。しかし、我々が持っている限られたツールを駆使して「見えない」感染連鎖の一部を可視化できる可能性は出てきている。抗ウイルス薬やワクチンについても希望の光が見えてきている。このウイルスに対抗できるツールを最大限生かして、このウイルスとの第2ラウンドを戦っていく必要があると私は考えている。
いや、しかしまあ、この記事についたコメントにいくつか見られた「とはいえ、われわれ一般人には『インフルエンザと同じ対応』をするしかないじゃないの」というのは、それも正しいというか、そりゃそうだよな、というところ。だけどまあ、なんというか、「対応」するのが国であったりすれば、「気を抜くなよ」というところで妥当というか。
しかしまあ、"日本で「見えない」感染連鎖が進行している蓋然性も相当程度高くなっている"というのも意見が分かれるところだろうが、どうなんだろうね。いま、テレビで「国内で初の死者」というニュースをやっているのだけれど、けっこうバラバラな地域で海外渡航歴のない感染者が出ているしな、というところ。だからまあ、なんかどういう規模かはわからんけれども、もう入ってきてしまっているんだろうな、という感じはある。
じゃあ、国なりなんなりの対策は、というと、どうなのだろうね。
製薬事業は営利企業だ。儲かれば率先して動く。前出のロシュの場合、ブルームバーグは以下のように報じている。
「同社では、数週間前に中国・武漢市を発生源とする新型コロナウイルスの存在が浮上した時に分子診断医から成る緊急対応チームが始動。提携先と協力し、スタッフが十分に配置された施設で数時間以内に診断が可能な検査ツールを開発した」(「ロシュの新型ウイルス検査ツール、診断の加速化に寄与する可能性」2020年1月31日)
とかいう話で。
この領域で国や国立の研究所がやれることはない。国の仕事は予算をつけて、このような検査やワクチン・治療薬を速やかに導入できるように「市場」を作ることだ。つまりメガファーマを「誘致」することだ。製薬企業の国籍にこだわっている場合ではない。
国民は製薬企業の国籍には何の関心もない。「国産の薬を処方してください」という患者には会ったことがない。国民の願いはいい医療を受けることだ。
厚労省に求められているのは、希望者すべてが検査できるように財源を用意することだ。具体的には保険診療に入れればいい。これには法改正は必要なく、厚労省内の中央社会保険医療協議会(中医協)の審議を経て、厚労大臣が決めればいい。やる気になれば、すぐにでもできる。
なんかこう、金を出して営利企業にやらせれば市場原理が強い、みたいな話だ。やはりおれには難しいことはわからんが、そうかもな、と思う。日本の国立の……なんだっけ、感染病の研究所は研究所であって量には対応できねえみたいな話もあったと思うし。これを機会になんか感染病専門の強い組織を、みたいな話もあるけど、今回の件に今からでは遅いだろうな。
まあそんな天下国家のことはわからん。おれはどうしよう? というところだ。今のところ症状はない。人にうつすことのないよう、マスクをする必要ないかもしれない。そもそもマスクないけれど。あとは、あれだな、そうだ、アルコール除菌くらいだな。なんかそういうジェルを100円ショップで買って愛用している。部屋と職場に置いている。これはいいぞ。100円ので効くかどうかしらんが。そもそもアルコール消毒は……効くんだっけ。まあいいや。加持祈祷もすればいいし、消毒でもなんでもすればいい。うなぎを食って精をつけてもいいだろうし、EM菌を水素水で飲み下すのもいいかもしれない(←無駄な炎上ポイント)。いや、まあ、しかし、年度末を前に、というか、年度末のいま、ちょっとダウンするわけにはいかんのよな。
そんじゃみなさま、どうぞお体には気をつけて。