トリビアの泉/カップラーメンと宮廷料理人

 昨夜、テレビで「トリビアの泉」を見ていると、中国の宮廷料理人はどのカップ麺を評価するのか? という企画をやっていた。三人の料理人に人気二十品目を試食してもらい、ナンバーワンを決めるというもの。これはかなり身近な話題だけに、興味を持って見た。しかしなんだ、どれかけの料理人か知らないけれど、真面目な顔してカップ麺を試食する姿は、なかなかユーモラスだった。「ワカメが絶品だ」とか「このスープは中国の味だ」とか、開発者もドキドキしながら見たんじゃなかろうか。
 結果、ナンバーワンは日清カップヌードル・シーフードであった。シーフードはネット上でアンケートをしても、常に上位を争う優等生だ。このシーフード、宮廷料理人にも食べて貰いたい作り方がある。お湯の代わりにホットミルクを使うのだ。この食べ方、いつだったか深夜番組で「フォークダンスDE成子坂」の背の高い方が紹介していた。だいたいこの作り方の話をすると、聞き手の反応は芳しいものではない。しかし、これは是非試していただきたい食べ方だ。
 一方、自分の一番好きなカップヌードル・カレーは「カレー味のラーメンは初めて食べた」という程度で、ベストファイブにも入らなかった。しかし、カップヌードル・カレーの本領は、規定通りの作り方では発揮されないと思う。あれは、とにかくお湯を少なくすることが肝要だ。「大丈夫か?」というギリギリのライン。そして、三分より長く、じっくりと漬け込むのだ。結果、ベトベトになった麺にタバスコをぶっかける。これが自分のベスト調理法。しかし、これは万人にはおすすめできない。
 ところで、一番気になったのは評価上々だった「金ちゃんヌードルhttp://www.kinchan.co.jp/。関西地方で売られているらしいが、関東育ちの自分は名前すら知らなかった。関東人の傲りと言われるかもしれないが、それなのに売り上げベスト二十に入ること自体が驚きだ。是非、一度食べてみたいもの。