グランツーリスモ4/羊の皮を被った狼

 中古で買ったMR-2をチューンナップして、ミッドシップ限定戦や80年代限定戦を走る日々です。しかし、ミッドシップ限定戦となると、車種が限られているせいか、敵車はロータスエスプリだとか、見たこともない外車のスポーツカー。対してこちらは小振りな旧型だ。けれど、格は低いレースだし、チューンと腕(ダンプ、ショートカットなど)でどうにかなる。リプレイなど見て、旧型車が最新フォルムの大型車をつつきまわす様などなかなか楽しいものがある。
 考えてみれば、小さなころ俺はミニカー大好き少年だった。幼稚園に入るか入らないかのころには、沢山買って貰ったミニカーの裏側を見て「これは◎◎」、走ってる車を見て「あれは×××」など、車種を当てることまで出来たという。自分ではよく覚えていないけれど、子供特有のそういうやつだろう。人によっては、それが電車だったり駅名だったり円周率だったり。で、そちらの知識など消し飛んでしまったけれど、友だちとのミニカー遊びは覚えている。もちろん「ぶーん」と口に出してレースごっこをするのだけれど、僕は好んで乗用車のシビックだとかブルーバードを選んで、「これは見た目はふつうだけど、すごいエンジンが入っている」という脳内設定で走らせていたのだ。まさに、‘羊の皮を被った狼’志向があり、それは今でも変わらないという話である。
 しかし、これはかなりの人が似た趣味を持っているとは言えないだろうか。その証拠が『イニシャルD』の大ヒットだ。ここらへん、‘柔よく剛を制す’や‘判官贔屓’の日本だからウケるのか、それとも結構世界的にも見られ事なのかは知らない。
 そういえば、このゲームにもイニDタイプのハチロクが登場するとか。中古車ショップはマメにチェックしとかないとな。とりあえずは、苦手なレースコースを克服するよう頑張って行こう。ラチを頼れず、コースアウトで砂に突っ込むコースがイマイチ苦手で、ちょっと気を緩めるとえらいタイムロスになるからななぁ。練習あるのみだ。