何もうまくいかない

 最近俺は気づいた。俺は午前中の的中率が高い。これは結構な確率だ。今までは午前中のレースなどやらなかった、いや、やれなかった。しかし、PATのおかげで買うようになった。しかし、高いの的中率であって儲けではない。午前中は「まだ午前中だし」というわけで、大して金を投じない。そして、午後のメーンなどで自分なりに勝負などして持っていかれてしまう。
 この歪んだ構造を解決する案は二つある。一つは、午前のレースの掛け金を上げること。過去情報が少なく、横の関係が見比べやすい未勝利戦あたりが得意なのはわかっている。だったら、午後のメーン並に掛け金を投じれば、それなりに美味しいだろうという考え。二つ目は、午後のレースの掛け金を下げること。ただでさえ苦しい生活の中、掛け金を上げるなんて馬鹿げている。午後の掛け金を午前に合わせれば、トータルでプラスかトントンは維持できるという考えだ。
 しかし、両者ともどうにも採用しにくい。前者は掛け金を上げることへの臆病、後者は大きめのレースで楽しみたいという欲求だ。そもそも軽い金額で儲けを度外視して予想するから当たりやすいというだけで、掛け金を上げたら予想が曇るかもしれない。さらに言えば、自分は競馬で儲けようという目標はなく、競馬とおつきあいしていきたいのだ。儲けようという目標であれば、メーン軽視で自信のあるレースに投資を割り切ればいい。しかし、そうではなくおつきあい、お楽しみなのだ。だったら、ファンとして興奮できる大きめのレース、重賞競走で楽しみたい。そう思うのが自然だ。しかし、的中と収支が不自然では……。
 一レース一レースも悩みの種だが、種が芽吹いて根を張ってしまったようだ。こんな時には適当に馬券でも当てればいいのだが、この日曜日は午後だけ買って面白くない結果だった。
 中山九レース、アクレイム。なんか追いかけているスペシャルウィーク産駒。前走の東京千八で前が詰まりながら二着。ペリエも乗れていないながら、二度ミスは続けないだろう。中山の二千二百なら合いそうだし、頭数も少ない。……はずが、出遅れからレースに全く乗れずいいところなし。この時期の若駒だから、ペリエのせいばかりじゃないのは分かっているけれど、どうにも納得できない。それとも、期待したほどの馬じゃないのか?
 中山メーン、中山記念。馬体を戻してきたカンパニー確勝と見て、馬単三連単勝負。ところが、なんだアンカツ。彼も不調なのか。最後に良い脚を使ったけれど、あれもどうもな。戦前の調教師のコメントなどからも、ある程度前につけるものと思っていたが、後ろから行ってちょっとつまり気味。これも納得できない。バランスオブゲームは大したものだ。自分の個性通りにどこまでも行く気だ。アルビレオは健闘。何せ今年初っぱなの本命馬。今回も抑えてはいたけれど、ワイドまでは買わないよ。
 西のメーン。カルストンライトオの二番手あたりから行ってほしいと思ったギャラントアロー本命。ちょっと抑えすぎたのか、最後に味が無かった。キーンランドスワンはこのくらい走っても当然の馬だけれど。馬券的には八枠二頭のカルストンライトオアドマイヤマックス軽視で、ゴールデンロドリゴフォルクローレなどを買っていたけれど、これでは仕方ない。ウィンクリューガーは調教で動いたとかで一応抑えていたけれど、次はどうなんだか。アドマイヤコジーンエルウェーウィンの例もあるし、ちょっとチェックが必要だろか。
 で、最終(徳吉の馬を買った)まで手を出してノーホーラ。なんだかなぁ。