リチャード・フィリップスはドッピュンという擬音の夢を見るか?

http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0502/26a.html

もし原告の体験が真実なら、被告は、策略的に性行為に及んだことになる。その行為は、合理的判断では妊娠する恐れのないものであり、被告は原告の精液を、変則的な、予測不可能な方法で利用し、極めて極端な結果を生むことになった。

 口に出したのに「妊娠して子どもを生んだので認知しろ」と言われた男がいるという話である。これを読んでただちに思い出したのは、カート・ヴォネガットの『ガラパゴスの箱船』(ASIN:4150111189)である。この本を読んだとき、「そんなんで妊娠するのかな?」と思ったものだが、われわれの生命の小さな源はそんなにやわじゃない。ちなみに、ヴォネガットの「そんなん」はオーラルじゃないけれど。
 しかし、悲惨な父親と‘極めて極端な’母親はともかくとして、これで生まれた子どもが存在するわけだ。人工授精や貸し腹で生まれた子どもは少なくないご時世だろうけど、口内受胎した子どもは少なかろう。しかし、我ながら口内受胎という言葉も酷いな。イメージ的にはピッコロ大王が口から卵を産む印象だ。これじゃ無原罪の宿りもびっくりである。いや、生まれた子どもに罪はないですけど。
 ところで、思い出した話がもう一つ。『ディープ・スロート』というポルノ映画。咽の奥にクリトリスがある女性が主人公という作品だとかで、アメリカでオーラル・セックスに関する意識革命を起こしたとかなんとか。どこで読んだかと思い、検索に掛けると出てきた(http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0502/09b.html)。なんだ、これも「海外ボツ!NEWS」じゃないですか。しかし、アメリカという国は口で感じたり、妊娠したりと、いろいろと大変な国である。日本も世界に冠たるポルノ大国だけれど、やはり世界は広い。日々「海外ボツ!NEWS」などを見て、国民がエロについての世界的な視野を持ち、その意識を高めていくことが、これからの我が国にとって必要なことではないでしょうか。