ザ・テレビ・モンスター

みのもんたの朝ズバッ!」公式サイトより
http://www.tbs.co.jp/program/asazuba.html

家族で見ていることを意識し、「心地よさ」「さわやかさ」をとどけます!

 朝、テレビを付けるとみのもんたが出ていた。みのもんたは朝から絶好調だった。俺は久米宏をテレビ・マシーンだと思う(id:goldhead:20050202#p3)が、みのもんたはモンスターだと思う。モンスターは「心地よさ」や「さわやかさ」をとどけたりはしない。ひたすらにモンスターは襲いかかる。そして、彼の巣に引きずり込む。視聴者も、ゲストも。
 今朝のゲストは話題のホリエモンこと堀江貴文であった。ライブドアフジサンケイグループに、ソフトバンク陣営が加わった重要な局面だ。そこへ朝から生放送に出演となれば、堀江社長が完全にその場を支配するはずだ。ところが、そこはモンスターのすみかだった。モンスターは巧みな話術で場を支配した。硬い話題から、一歩間違えば「そんな質問は下らないですよ!」と堀江が怒り出しかねない話題、気がついてみれば自分語り(文化放送退社の経緯)まで。時折うしろの方にいる美人秘書にまで話を振りながら、まさに疾風怒濤のみのもんた話術ワールド。いくら堀江が朝に弱いとしても、みのもんたの前では草食動物である。
 そして、これが単にテレビ芸人の話芸ではないのもみのもんたの怖さである。本名・御法川法男である彼は、言わずと知れた東証一部上場の水道管メーカーの社長。さらに、M&Aみたいなことまでやっている(http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_03/g2005030903.html)のだ。おそるべきバックボーン。
 おお、我々の国は朝も昼も夜も一匹のモンスターに支配されています。そのモンスターは黒光りする肌と衰えを知らぬ心臓を持っています。我々はそのモンスターによって健康になれるのでしょうか? あるいは、何かを蝕まれてしまうのでしょうか?