ブックオフの冴えたやり方 vol.2

 今朝会社に来てみると、こないだ交換をお願いした(id:goldhead:20050714:p5)商品が届いていた。黄色の派手な封筒の中に、CDとお詫び文と切手付き(二百円分)の返信用封筒が入っている。ちゃんと再生確認したら、今度はちゃんと聴けたのでよかったよかった。ついでに先週末に頼んだ商品も届いていたので、もうブックオフまみれだ。
 となると、メールボックスにもeBOOKOFFからのお手紙が。【一部商品不良のお知らせにつきまして】などという表題なので、届いたCDについての話かと思ったが、開いてみると別のお話。今朝届いた本の中に、「弊社販売基準を通過できない商品」とやらが混じっていて、代替品が無く「誠に勝手ながら、上記商品につきましてご注文をキャンセルとさせて頂きました」とのこと。しかし、しかしですよ、

不備のある商品につきましては、代金のご請求は致しませんが、お読み頂くのに支障がないかと存じますので、残りのご注文商品とあわせて発送させて頂きました。お納め頂ければ幸いでございます。

 ときたもんだ。要するに、ロハで傷物をあげますってことだ。発送しようと確認してみたら、陰毛がびっしり挟まってたとか、醤油が100ページに渡って染み込んでいたとか、そんな話なんだろうか。さすがに陰毛は嫌だな、とか思いながらおそるおそる箱を開け、当該の文庫本をチェック。すると、側面はヤスリがけされてるにしろ、カバー焼けもなく比較的新しめ。ページを開いてみても、かなり状態はいい。どこが悪いのか、という感じ。ただ一つ問題があるとすれば、カバーの角が上から二センチほど裂けているくらいのこと。これが「弊社販売基準を通過できない商品」なのか? いや、それ以外に考えられない。
 うーん、これどうなんだろうね。ほぼ古本しか買わない俺からすれば、ページが破れてるんならともかく、カバーのほんのわずかな裂け目くらい、一体なんなんだ、と思う。そして、注文が無ければ廃棄されていたとすれば、勿体ないなぁと思うのだ。本に物としての価値がある、という側面は確かだけれど、稀覯本でもない数百円の文庫本。中身が読めれば十分じゃないですか、とね。
 いや、だけれど、決してブックオフの対応を悪く言うまい。なにせロハになったんだ、ロハ。こんなにありがたいことはない。CD交換の穴埋めじゃあないだろうけれど、イーブックオフへの好感度は上がろうというもの。この商売上手め。
 
 ところで、ふと気づいたのだけれど、俺はブックオフの店舖で買い物をしたことがないのだった。買い物どころか、店舖に入ったことすらない。何やら雰囲気がキモいとか言われるけれど、そこらあたりも噂でしか知らない。こうなると、一度くらい行ってみようか(ちょっと歩くと本牧の方にあったかな?)と思わないでもないのだけれど、わざわざ行くほどのことかよ、とも思う。それに俺はなんだ、実のところああいう感じで古本屋、というのはどうも嫌な感じがする。もっとこう、落ち着いてはおられないのかね、とCMの清水国明に言いたくなる。やはり利用はネットにとどめて、生身を向かわせる古本屋は、もっと落ち着いたところに。