鎌倉国宝館

goldhead2005-08-07

 鎌倉へ行った。鎌倉駅周辺の鎌倉である。仕事に関係ある用事はすぐに済んだ。外は暑いので、鎌倉国宝館(http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/index.htm)に入った。「涼しい館内で」といううたい文句に負けたのだ。しかし、この国宝館はなかなか面白かった。平屋の館内は決して広くないけれど、一つ一つ見ていけばなかなかボリューム。もちろん、涼しい。我々が入ったときは誰一人客が居なかったが、しばらくするとけっこう増えた。外が一段と暑くなったせいだろうか。展示品の中ではいくつかの仏像や十二神将像(十二体コンプリートされていない)など見どころがあった。日本人、昔からフィギュア好きよね。
 しかし、一番気になったのは「足利義満筆額字」である。遠くからも存在感を主張していた「普現」「宿竜」「桂昌」の三つ。王様は裸だと言ってる奴の無知を承知で言わせてもらうが、はっきりいって下手くそに見えた。義満とて当代一流の文化人の一人であったのかもしれず、この書体にも何らかの流儀があるのかもしれない。しかし、とにかく下手に見える。ヘタウマとか、味のある字にも見えない。紙に対するバランスもどこか変だし、突き抜けるような勢いもなければ、丁寧さもないように見える。重ねて言うが、俺に書を見る一切の教養はない。単なる無知の第一感である。
 いずれにせよ、三百円という入館料には見合う場所であった。