港の寝床

 今朝六時ふと目を覚ましてしまった俺はなんとなく起きあがり小用を足して寝床に戻った。戻ったとたん汽笛の音が響いた。汽笛の音が三度響いた。とても大きな音だった。風向きか湿度かわからないが、横浜の港からこの山の中にまで汽笛が響く。早朝くらいは勘弁してくれないか。そんなことを考えながらきっちり八時まで二度寝できた俺はすっかりハマの男なのであった。