またミドル3を見た

goldhead2006-01-06

 前回はいつだったか、新春早々のミドル3である。調べてみると去年の四月(id:goldhead:20050405#p2)とはちょっと驚き、そんな前だったか。この番組、雨上がり決死隊さまぁ〜ずくりぃむしちゅー三組の組み合わせになんらかの調和があって好きだな。取り合わせの妙とでも言うべきか。なんかミドルの落ち着きというか、まったり感もあるし。
 とはいえ、のっけから尻の品評会はどうかと思った。芸人は脱いでナンボの部分もあろうが、あんなにまじまじと映されてはこちらも困ってしまう。そして、三十に近づきつつある自分としても、自分の尻に思わず手をやってしまったのは告白しておこう。しかし、アナルはいかんよ、アナルご開帳は。
 あとは何だっけ、そうだ、過去のファッション品評会。前回よりちょっと後の時代で、九十年代前半とか。俺などの感覚からすると、九十年代入ったら「もう最近のことじゃん」ってところ。今見てもそんなに違和感無いんじゃないかとか思ったもの。しかし、なんだ、出てきた彼らの姿を見ると、やはりあまり見覚えがないというか、リアルタイムで見たファッションではないような気がしてくる。そうか、九十年だと俺も十歳前後だものな。ゲストの若槻千夏は八十四年生まれなので、さらに距離感は大きいか。
 とはいえ、時代ばかりのせいにできなさそうな彼らの傾奇っぷりでもあったか。宮迫は名古屋で見つけたジャンパー、ジャージ、ミニハーモニカ、靴は革靴。靴が圧倒的に変だった。相方の蛍原も白でまとめて靴は上履き。しかし、上半身はなんかこんな感じの流行ってたかなぁ……という感じではある。続いて東京勢の三村は懷かしのエビアンホルダー。しかし、ペットボトル全盛前夜ゆえのアイテムだったんだろうか? しかし、あったなぁという感じ。大竹は「芸能界にかぶれた」らしく、前回よりだいぶ派手に。しかし、大竹は基本的にポテンシャル高いのではないだろうかと思わせる。
 で、オチに使われてしまったのがやはり熊本勢。ラストを飾ったのはレディース物をまとった有田哲平。セカンドバックでまるっきり集金オヤジが高校卒業パーティーのスタイルなのであった。

<閑話>
映画『ツィゴイネルワイゼン』を見て、出演者の藤田敏八有田哲平に見えて仕方なかった(http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20051227#p2)ことを以前書いた。その旨を貸し主に伝えたところ、「あらためて見てみたら、そうとしか見えなかった」と言われた。貸し主は『ツィゴイネルワイゼン』を公開当時に観た人であって、俺の見立てはなかなか的を射ていたのではないかと思う。
</閑話>

 しかし、何といっても前回「マックミランだからね」の名言を残した上田晋也。今回も「ラム革だからね」をひっさげて堂々の登場。このインパクトはやはり一番じゃなかろうか。足はラグビースパイクだし。とはいえ、そのスパイクに宮迫が「わかる」と同意を示していたように、その世代、その年代にしかわからない何かがあるのもたしかなのであろう。
 えーと、それで最後は東野幸治登場か。考えてみれば、今田、東野もミドル中のミドルと言える存在だ。中間管理職的というか。となると、やはりビートたけしタモリ明石家さんまの本家ビッグ3はおいておくとしても、ダウンタウンあたりはビッグということかな。そういえば、ウッチャンナンチャンとんねるずも。そうだ、このあたりには中間管理職的印象が薄い。上との絡みが最初から少なかったんだろうか。いや、しかし、俺の年代でで物心ついたとき(テレビや芸能界についての。小学校高学年くらいか?)には、すでにそういうランクになっていた、という可能性もあるか。ダウンタウンの大阪ローカル時代なんてのは全く知らないし。
 しかしまあ、それら三組がビッグだとして、次に続くビッグは出てくるんだろうか(あらためて言うことでもないが、ビッグさと面白さはまた別の話。ポジション的な)。ミドルの面々がいつの間にかビッグになってるんだろうか。あるいは、ばーっと出てきてがーっとトップに行くような若手? あ、ナインティナインとかもいるか。けど、ちょっとビッグでもないか。うーん、わからん(ポジション的なビッグって何だと思って思い浮かぶのは、縦序列の頂点というよりハブ、結節点という感じだろうか。「とぶくすり」(これはリアルタイムで見ていた)の中心であったナイナイは、そういう意味では中心的ではあるように思われる。ああ、しかし、小学校高学年あたりからあまりお笑い芸人のポジションが変わってないように思っていたが、そんなことないのだなぁ)。
 えーとなんだろう、何の話か。別に視聴者がどうこう考えるもんでもないだろうな、こんな話は。けど、年末年始でいくつか「○○軍団」的に芸人が出てくる番組もあったし、わりとみんな嫌いな話ではないのかもしれない。ネタやってりゃいいんだよ、という見方もあるだろうし、俺もネタは好きだけど、まあなんかこういうミーハーなあたりもテレビの面白さだとは思うのであった。というわけで(どういうわけか)、春のミドル3登場を土下座して期待したいところです、上田先生!