忘れないでアイちゃんのことを

goldhead2006-02-24

ビッグ・リボウスキ【廉価版2500円】 [DVD]
 はまぞうというのは何か別の仕組みかと思っていたら、俺がふだん参考のためにリンクに貼っている「asin:○○○」のことだったか。
 何かベストを教えろと言われると困るが、とりあえず一つという心もちならコーエン兄弟の『ビッグ・リボウスキ』を挙げておく。
 『ビッグ・リボウスキ』を先に知ったが、どうしても俺はこれがチャールズ・ブコウスキー世界に思えてならない。舞台となる場所も事件に巻き込まれるあたりも、『パルプ』(ISBN:4102129138)って感じだ。リボウスキにブコウスキー
 ところが、今回ちょっと検索すると、こんなのが出てきた。
http://www.asmik-ace.com/BigLebowski/Coen.html

「『ビッグ・リボウスキ』はレイモンド・チャンドラーの探偵小説がモチーフになっているんだ。だけどチャンドラー探偵小説の主人公、フィリップ・マーロウの代わりに、70年代に取り残されているような無職で横柄な男、ジェフ・リボウスキ、人呼んでデュードがヒーローなんだ」

 むむむ、言うまでもなく『パルプ』でフィリップ・マーロウの代わりに出てくるのがニック・ビレーン。やはり、オリジナルに当たらねばならないか。大いなるチャンドラーを読むときが来たか。
 俺はハードボイルドは嫌いじゃない(といえるほど量も読んでいないが)。ジェイムズ・エルロイはかなり好きだし、そこからたどってダシール・ハメットも一冊読んだ(id:goldhead:20051031#p4)。そしてもちろん、チャンドラーだってずっと昔から持っている。しかし、どうにも読み進められない。毎回、ロールスロイスがどうののあたりで跳ね返されてしまう(ほとんど最初のページじゃないだろうか)。それでいて、読むリストの上位に居続けているわけだ。
 しかし、『ビッグ・リボウスキ』(……を好きな作品としておきながら知らなかったのもなんだけれど)の直接の親となったら、当たってくだけるしかないだろう。というか、こんなきっかけが無くったって、読みたい本であることには変わらないんだけれども。まあ、なにか時の相性というものがあって、こればかりはどうしようもない。しかしなんだ、いつ時が来るかはわからない。ホワイトロシアンでも飲んでページめくってみるか。そして、Amazon.co.jpアカデミー作品賞コンプリートセット欲しい! アイちゃんが好きだ!(……本当にどうでもいいことを、何らかの関連付けでどこまで覚えてられるか試すつもりだったが、別の意味で限界を感じるので、これでやめよう。さようなら、アイちゃん)