水越勇雄市長はチバ・シティの夢を見るか?

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-060207-0007.html

地元マスコミから「市長になったらどうしたい」と質問を受けた主演の岡田准一(25)は「大通りのコンビニがつぶれちゃうような今のままが好きですが、東京に行かなくても済むような経済が回る町になればいいですね」と答えた。

 「木更津キャッツアイ」の完結編映画についての記事。岡田君の、この直球なんだか危険球なんだかわかんない回答には思わず笑ってしまった。しかし、笑えると同時に、鋭く本質を突いた答えだとも思う。さすがJ-WAVEで深夜に大人の番組やってるだけある。
 ともかく、寂れ感というか田舍感というか、とにかく現状の木更津感が「木更津キャッツアイ」の魅力となっている以上、「大通りのコンビニがつぶれちゃう」のがセールスポイントなのだ。だが、それじゃ市長も困ってしまう。市長には観光客にも来てもらいたいし、街にはにぎわってもらいたい。しかし、変ににぎわっては木更津じゃない(……なんか失礼なこと書いてるかな。俺の中の木更津はほとんどドラマのイメージと断っておきます)。木更津じゃない木更津には観光客もこない。こういうのはジレンマとか言うのかしらん。
 こないだ、太田光が深夜のテレビでこんなことを言っていた。曰く、オヤジギャルが世を席巻していたころ、競馬場でワンレンの若い女がソバ食ってる親父を「ジャマ!」と一喝するのを見た。そのとき、自分の知ってる競馬場は死んだのだ、と。このような殺しは、あるいは大昔からあるものかもしれない。観光地化してオリジナルが失われるような(……オヤジギャルは単に若い格好をしただけの、従来の客と同じ馬券親父なのだから、例に出したのは間違いだったような気がしてきた)殺しは。例えば、秋葉原なんかもそんな感じだろうか。消費されていくオタクとメイドカフェ(……メイドカフェに行ってみたい、と最近誘われているので、俺も殺すかもしれない。が、俺はアキバ以前に東京が駄目だ。人が多すぎてかなわない)、みたいな。
 とはいえ、何というか、熱烈なファンなら遠くから木更津行くだろうし、ちょっとしたファンでも近くなら木更津行くだろう。しかし、行ったところで消費がないものな。けど、名前が知れるってのはそれだけでオッケーか。うーん、よくわからんな。
 で、本題は映画か。「木更津」はよく映画になるな。だったら、自分的には「タイガー&ドラゴン」の映画希望したいが、だめなんだろうか。あれはあれでストーリー的に一段落しちゃってるけど、別に登場人物が死んで終わったわけでもないし(死んでたたって話作れるわけだけどだし)。それでもって落語ブーム再び、みたいな(競馬にしても落語にしても、もとより客商売ならば、観光客として来る一見さんは大歓迎か。その中から本当のファンが残ればいい。もっとも、旧来の玄人ファンがそれを嫌う面もあるだろう。それがきっかけで、結局固定客が減ったケース……話としてはありそうだが、具体例は知らない)。()が多くてなんだかわからんが、そこらへんで、一つ。