トリノ五輪:ハーフパイプなど

 せっかくちょっとずつ見たのでメモしておく。
 女子スノーボードハーフパイプ。これは決勝二本目の途中という、えらく半端なところから見始めた。もとより競技に対する知識などないので、実況・解説鵜呑みである。それで、「これは高得点!」みたいな実況を聞いてそうなのかと思って見ていると、得点が伸びない。一本目のアメリカ勢(最後に出てくる)に及ばない。そんなのが続いて、中には日本人選手もいたかな、「やっぱり採点方式の競技は何だなぁ……」などと思ったり。が、しかし、最後に出てきたアメリカ人見て考えを改めた。ぜんぜん高さとか違うじゃん、と。少なくとも、素人目に見てそう思えた。なんというか、ぜんぜん違うって(とはいえ、表彰台独占とはならなかったけれど)。そりゃもう、彼女らがメダルだ、と。
 しかしなんだ、スノボー競技はオリンピックという舞台と妙にマッチしない部分があって面白い。ノリと解説のトーンの乖離とか、応援の雰囲気とか。モーグルなんかにもちょっと感じるところだが、こちらは段違いだ。それに、なんだ、あの選手らはイヤホンで音楽聴きながら競技してるんだろか。これもまたカルチャーショック。そして、何か小柄な選手がノリノリで飛び跳ねて踊っちゃってる姿なんかは、妙に可愛いのだ。もちろん、ぶかぶかの服着てるからそう見えるだけで、脱いだらスゴい(筋肉など)のだろうけど。
 あと、この話題。
http://torino2006.nikkansports.com/paper/p-ol-tp5-060214-0027.html

 メロの夢が散った。スノーボード女子ハーフパイプ(HP)でメダル獲得が期待された今井メロ(18=ロシニョール・ディナスターク)は、2本の予選でともに失敗した。

 ロシニョール・ディナスタークって誰? とか思ったら、所属だった。着地失敗した「メロウセブン」なる技はえらくかっこいい感じだったが、その後の負傷シーンも衝撃的。「バキ」にハマってる俺には、腰骨が碎けてるシーンが幻視できたけれど、現実はそこまで悪くないようで。いずれにせよまだ若いので、成田童夢とともに次のオリンピックも目が離せない。
 あと、男子スプリント500m。こちらはかなり眠いのと戦いながら見たが、二本目の始まりくらいで力つきた。世界記録保持者やすごい実績の持ち主を擁する日本勢だったが、結局びっくりドンキーさん(株式会社アレフオウム真理教とは関係ありません)の四着が最高。ここまでくると、個々の選手の実力やメンタリティを越えて、日本選手団全体に大きな悪い運の流れがきてるんじゃないかとか思えてくるが、そんなものに対処するのは実力やメンタリティをどうにかするより難しい。とはいえ、そんな流れを肌で感じながら、それを受け止めるなり、無視するなりして自分の力を出し切ろうというのは個々の選手の力に他ならず、まあ頑張ってよ、と思う。ここでメダル獲ったら、まさに総取りだぜ、と。