http://torino2006.nikkansports.com/speedskate/f-ol-tp2-060215-0003.html
2大会ぶりのメダルを目指した岡崎朋美(34=富士急)が4位に終わり、男子500メートルに続いてメダルを逃した。
今朝の「とくダネ!」に橋本聖子が解説者として出演していた。その橋本参議が「岡崎選手が次の五輪も目指しているという話ですが」と話を振られた途端、かなりの唐突さで「その前に子どもを産んで欲しい」と言ったので面食らった。政治家としての「少子化対策」を、名指しでぶちあげたのである。これはいかがなものかと思わざるを得ない。もとより俺は「少子化対策」に疑念を抱いている(id:goldhead:20051007#p2)せいもあるけれど、相手が五輪選手であれ皇族であれ、それは踏み込みすぎだ、と。だったらあなたはどうなんだ、あなたの生理は? 中出しは? と。ある個人に子どもを産め、というのは、そういうレベルの話じゃないか。広く国民に抽象的に呼びかけるのとは話が違う。俺は思わず憤ってしまったのであった。
が、そのまま見ていると、橋本と岡崎は同じ北海道の農家出身で、同じ富士急の先輩後輩で非常に親しい間柄だという。とすると、橋本の発言は、どちらかというとVTRにも出ていた両親の「お嫁に行って欲しい」に近いものなのかもしれない。というわけで、ここで憤りは消えたのである。
そして、さらに忘れちゃいけないことを思い出した。橋本聖子先生は農家も農家、マルゼンスキーの丸善(○の中に善)橋本牧場の生産なのである(マルゼンスキーの棺に自らのメダルを入れたという逸話がある)。とすると、その後のコメント「子を産むと強くなる。世界記録保持者も二児の母だ」というのも本心か。この格言は長距離戦などでも言われ、こないだの大阪の牝馬限定国際G1で一着したヌデレバも子持ちだったはず。なるほど、オリンピックは世界最大級のスタリオン・パレード(種牡馬展示会)に他ならない。むむむ、二十年先を見据えた橋本議員の先見であったか。
……と、気づいてみれば、最初の橋本議員の発言どころではない無礼、失礼の領域に俺自身が突入しすぎてしまったようだ。競馬キチガイの妄言としてどうかお許しいただきたい。
追記:橋本聖子議員のサイトを見ていたら、議員の四番仔……四番目のお子さんの名前は「亘利翔」と書いて「ぎりしゃ」君なのだ(http://www.seiko-hashimoto.com/aisatsu.html)。マルゼンギリシャか……と、またまたえらく失礼なことを思い浮かべてしまった。ええい、少子化対策万歳! 子宝万歳! 千秋万歳!