X-GUN

http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/02/15/05.html

 お笑いコンビ「×―GUN(バツグン)」が14日に放送されたTBS「ズバリ言うわよ!」(火曜、後9・00)で、細木数子命名により「丁半コロコロ」に改名した。

 一昨日の夜だったか、アニメ『練馬大根ブラザーズ』(二回ほど見たが変なアニメだ。松崎しげるはすばらしい)でもからかわれていた細木大先生。今度は×―GUNを改名したという話である。細木先生の改名例といえば、おさるのモンキッキー(上の記事を読むまでモンチッチだと思いこんでいた)や、その相方の何とかが何とかとか、成功例があるとは言い難い。とはいえ、×―GUNはあまり見かけなくなっていただけに、この記事になっただけで成功かもしれない。
 それに、×―GUNは時代にそぐわないネーミングなのである、このインターネット時代に。一見「半角X-GUN」で良さそうだが、「バツグン」なので「X」(エックス)ではいけないんじゃないか。そう思わせる。その結果、上の記事でスポニチは「×」(全角の「ばつ記号」を用いているのだ。で、「×」を全角にする以上、その後に半角で「-GUN」と続けるには抵抗がある。その結果、全角英数字という間延びした表記が出現するのである。ところが、ですよ。公式サイトなど見ると半角英数字で「X-GUN」。すなわち、「エックスガン」と書いて「バツグン」と読ませる、ということなのだ。……などとつまらぬことに悩んでしまうのは、私がちんけなDTP従事者だからかなぁ?
 まあ、いずれにせよ「半丁コロコロ」は、上のような問題はない。普通の「コロコロ」なので、「□□□」と書いて「クチロロ」と読ませるような表記的に最大級に問題のある存在ではない。が、これじゃ同じボキャブラ世代の「坂道コロコロ」とかぶっちゃうんじゃないの? と思わざるをえない。彼らが「坂道コロンブス」と改名したのは承知の上だが。
 坂道コロコロといえば、今でも思い出すのが大井競馬場でのことである。ボキャブラブームの後だったと思うが、坂道コロンブスの小太りの人の方が、ものすごくきれいな女性を連れて歩いているのを見たのだ。むしろ、その美人に振り返ってしまうような美人。プライベートなのかどうかはわからなかったが、「お笑い芸人ってのはモテるんだべなぁ」と純情少年だった俺は感心したものだ(純情少年は大井競馬に出入りしないように)。そうだ、そういえば、坂道コロンブスX-GUN同様あまり見ない。どうしたのだろうと検索してみると、親切なはてなキーワード

林が2004年9月京都府八幡市内でわいせつ容疑で逮捕され、同年10月14日に解散した。

 いやはや、芸人の明日は知れず、また我々は消えゆく芸人の昨日を知らない。その恐ろしい世界で、占いや神様、壷や改名にすがる気持ちは、軽々しく笑えるようなものではないのであった。