四連休、オリンピック開幕

東京2020オリンピック公式プログラム [雑誌] (カドカワプレミアム)

四連休、オリンピック開会。

開会式。

おれは開会式を応援した。応援しなくてはいけないほど、開会式は退屈な代物だった。ドローンと天皇陛下のすごく短い開会宣言はよかったが、ほかはどうだったか。選手入場の各国の衣装はいくらか楽しかったが、それ以外はどうか。大工だの歌舞伎だの、どうにも散らかった様子で、統一感も迫力もなかった。しょうもないものになったな、というのが正直な感想だった。あ、聖火台がターンXみたいに展開するのはよかったかな。

長嶋に感動したという人もいるようだが、アンチ読売の人間にはこのようにうつるのだ。

翌日、柔道などが始まった。いや、開会式より前にいくつかの競技は始まっていたのだが。

柔道女子48kg級。日本代表は渡名喜風南。両親が沖縄出身とのこと。沖縄の髪型だろうか。最軽量級らしく小柄。でも、攻撃的。結果、銀メダル。この階級、ウクライナのダリア・ビロディドという選手がいて、若くして王者になったという。身長172cmもある。おれより背が高い。それなのに48kg級。解説の人は、減量が厳しいという。なるほど、後半になると息切れするようだ。ボクシングもそうだが、階級というものはいろいろと難しい。ビロディド選手、銅メダル。

柔道男子60kg級。高藤直寿金メダル。決勝戦は反則勝ち。

柔道知らずのおれの知らないうちに、有効も効果もなくなって、ゴールデンスコアという延長戦は指導三回以外は技ありか一本による決着しかなくなっていた。単純明快で、潔いルールになっていると感じた。柔道知らずが言うのもなんだが、日本柔道的な方向にますますなっているのかな、と思った。

日曜日。柔道女子52kg級と66kg級に阿部詩、阿部一二三兄弟。ともに強者の柔道という趣で金メダル。男子66kg級、世界ランキング一位というイタリアのロンバルド。なにがんでも肩車に持ち込むというスタイルがすごかった。そのロンバルドに勝ったブラジルのカルグニン。胸に「家族」という漢字のタトゥーがあったので、家族思いなのだろう。韓国のアン・バウルという選手は試合巧者の感があり、難敵かと思ったら準決勝で敗退した。女子52kg級、イギリスのチェルシー・ジャイルズという選手が高身長で足を使った独特の絞め技など使う。阿部詩の方が強かったけれど。

サッカー日本代表対メキシコ代表。おれは2006年から「なぜか」サッカーメキシコ代表が好きなので、メキシコ代表を応援する。もっとも、知っている選手はオーバーエイジのキーパー、オチョアくらいだが。開始早々点をとられ、さらにPKで点を取られ2-0で前半を折り返す。メキシコのパスサッカーが完全に封じられていて、ボール保持率で優位に立っても、攻撃につながらない。後半、レッドカードで数的不利。なんとか1点返すも、そこまで。日本代表は強いのではないか?

あと、ソフトボールとか見た。ダイジェストでメダルを取ったという競技なども見た。土日は競馬も見た。競馬はオリンピックではない。おれはスポーツ観戦が好きだ。このオリンピックもあと一年、せめて三ヶ月くらい延期できなかったという思いはある。あるが、やっているなら見てしまう。そういうものだ。