時間のない部屋、遠い遊戯

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 俺はあまりにゲームをやらない人間になって久しい。しかし、FF12が近づいてきていることには注意を払わざるを得ない。

ファイファンだから
ファイファンファイファンであって、とにかくプレイしなきゃならないのだ。
FF10が面白かったから
FF8はカードゲームしか印象になく、FF9は全く内容を覚えていないけれど、10は面白かった。なので、12だって面白いはずだ。
松野泰己だから
俺がまだゲームをやるころ、大いにはまったゲームとして胸を張れるのが『伝説のオウガバトル』であり『タクティクスオウガ』だった。『ベイグラントストーリー』も10点満点中9点くらいつけていいほど好きだった。もちろん『FFT』だって長時間プレイした。その人があなた、FFの本編をやる。セレクトボタンを押したら、樹木や岩石の説明が出てくるかも知れない!
……これは予約を入れてでも買いか。
×金がないから
Amazonさまの予約値引きでも八千円する。
×年度末だから
明け方の四時に帰宅して、三時間ゲームして、一時間寝て、出社、とか、無理。
……やはり中古を待とう。うーん、しかし、まるでゲームに疎くなりすぎた。ジャンプやファミ通の開発画面に胸躍らせたのはいつの昔か。気づいたらプロ野球ゲームや競馬ゲームの定番続編、それにFF。それで、金がないのはともかくとしても、ゲームをやれる時間というのが思いつかないというのもよくわからない。
 む、たった今思い当たったが、テレビを見ているような気がするな。そうか、実家があったころは、ゲームをしながらテレビ見ることもできた。それが独り暮らしになってできなくなった。これは大きいな。俺はくだらないテレビ大好きのくだらない人間なので、だらだらニュースでもバラエティでもはじまってしまうと、それをオフしてゲームはじめるのにやや抵抗がある。この「やや」が大きくなってしまったのではないか。
 というわけで、テレビをテレビ局からゲームが奪い、ゲームをケータイが奪ったと言われる(正確なところは知らないが)今、テレビに原点回帰した旧式白痴がこの俺だ。