さわらなきゃよかった

 デジタル一眼モドキの評判を調べる。すると、わんさか出てくるのが次のような例。「○○や××を撮りたいのですが、この機種でいいでしょうか?」という質問に対して、獲物に食いつくようにわんさか群れて襲いかかるマニアの「それならばちょっとお金を貯めてデジタル一眼レフにするべきです」。どこを見てもそんな感じで、そんなに違うのか、だいたい、レンズだけでコンデジ一台分じゃないか、などと思う。
 が、今日、コニカミノルタの何とかいうれっきとしたデジ一を触ってしまったのだ。なにこれ、うわ、オートフォーカスはっやーい!……って、カメラのことがわからないので、とりあえずこれが一番の驚きだったが、この、ぱしゃ? かしゃ? かしゃん?とシャッターの音の心地よさ。うわ、それに手ぶれ補正って、へー。うーん、なんだかわからんが、これは別物だ。いやね、こんなのは比べる部分ではないと思うのだけど、いや、違うわーと思ったので。
 と、いったところで別にそちらをどうこうという話にはならず、あくまでコンパクトカメラの延長線としての「もどき」。向こう側から見ればマニアの言う通りだ。だいたい、趣味の写真撮って引き延ばして飾って悦に浸る(わざと浸る)わけでもなく、フォトショップで350dpiにしてトリミングしてリサイズして色調補正してアンシャープマスクかけてCMYKにしてEPS-jpgにして保存するのだから、別にでかくてきれいな必要なんてないんだい。