K-1 REVENGE 2006〜アンディ・フグ七回忌追悼イベント〜

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――曙選手との試合はもう意味がないようなことを言っていたが、3度目の試合をしてみてもやっぱり意味はなかった?
 必ずしもまったく意味がないわけではないです。曙選手と3度試合をして、いい思い出になったと思います。

 チェ・ホンマンの思い出作りを見せられても仕方がないが、初っぱながこの試合だったせいで、全体的にそういう風に見えてしまったり。いい試合だったかもしれないが、今さらアーツとグッドリッジとか、ボンヤとモーとか。まあ、テーマがリベンジだから仕方ないけど。
 でも、曙はもう無いでしょう、と言うのもアレなくらい。ケツが最初から決まっているという点では本業のプロレスに近いかもしれないが、そこから魅せる部分をさっ引いたら何にも残らない。まあ、倒れ方も一つの魅せる芸かもしれないが、もう見飽きたというところ。今回は絞ってきたというが、それがなんなのか。最初の挑戦時から試合の数だけ今回と同じだけの減量を重ねていたら、ちょっとは見られる体型になっていたかもしれないけれど。
 ボビー・オロゴンは目新しいか。しかし、これは酷い試合だった。「驚異の肉体を持つ素人」対「K-1ファイター」というのならば、もっとテクニックのある選手を出してくるべきだった。ボブ・サップホーストみたいな。藤本祐介では、どちらかといえば「驚異の肉体」の方に近い。それで、盛り上げるために足を止めて殴り合いするタイプならまだいいが、藤本はどうにも詰めの甘い、煮え切らないタイプ。ボビーを出すにしても、まずマッチメークが悪い。そのうえで、K-1ルールの試合をしなかったボビーもしょうもないし、飛び込みに対応できない藤本も情けない。まあ、あの体格のが結構鋭い跳び蹴りで突っ込んできたら、さばききるのは大変かもしれないけれど、それでもなんかするのがプロでしょ、と。
 ああ、でもなんだ、何回も投げたり転ばせたりしてたけど、やったら巧いわな、ボビー。菊田早苗が伝授したんだろか。藤本にしてみれば、こらえるよりも転がった方がレフェリーにアピールできるわけで、そっちを選んだんだろうけど、それにしたって。あるいはナチュラルなセンスだろうか。あの無駄のない肉体もやはり見栄えするし、あれをリングにあげたいと思うのは、たとえ話題先行でも俺は支持したい。シャレでない対戦相手にボッコボコにされるんでも構わないからさ。
 あと、武蔵、武蔵の試合はすこし見直したっていいだろうか。最後のダウンは足そろって油断したところだったけど、まあ、それでも。グラウベ・フェイトーザはこのルールに慣れてきたということだろか。格闘ゲームの使用難易度高いキャラみたいな感じで、なんとなく好もしい。そんなところ。