FF12をクリアしたのだった

 すっかり忘れていたが、FF12をクリアしたのであった。買ったのがゴールデンウィークだった(id:goldhead:20060509#p2)から、ほぼ3ヶ月。総プレイ時間は104時間。104を90日ちょいで割ると、まあ、1日1時間くらいだろうか。実際はやったりやんなかったりだけれど、限りなくやった日の方が多いようにも思える。
 というわけで、とにかく長時間プレイの無理が利かない。「ゲームは1日1時間」という高橋名人の言葉は、この歳になって実感できるもの。疲れを知らぬ少年時代真っ只中のガキに言っても無駄だ、無駄。いや、その無理を止めるための標語か。まあいいか。
 で、ゲームの感想。そりゃもちろん、104時間もこつこつ積み上げてプレイするのだから、つまらなかったハズはない。俺の中で10はかなりのデキだったが、11はそれを凌ごうかというところ。……とも言い難い。比べようとすると、妙に噛み合わない。10はストーリー、11はその他の部分。そんなところか。
 さんざん言われ尽くされた話だろうが、FF12はストーリーが弱かった。ストーリーというか、キャラが弱かった。六人も居るけど、二人くらいしか居ないような感じだった。特に、主人公カップルなど(と、書くとあらゆるカップリングの可能性を否定してしまうが、まあ、オフィシャルなもので)、結局どうして物語に食い込んできたのかよくわからない感じが残る。ベタでいいので、出生の秘密とか幼い日の因縁のエピソードとか入れてもよかったんじゃないのか。空賊二人にしても一人分くらいのものか。お姫さまはキーパーソンだったが、内面の移り変わりなどよくわからぬまま。みな造形的な魅力はあったが、いずれにせよ、なんか物足りない。そこが惜しい。何なら、ほかの種族などパーティに入ってもよかったんじゃないのか、とか。
 でも、ほかの部分が相殺。戦闘シーンが移動画面から境目なしの何とかレスなのがいいし、みなそれぞれにざくざく動くのがいい。キャラがリアルになっていって、10などで一番感じた不自然さがそこだった。ドット絵のキャラのターン待ちは違和感無いが、リアルになればなるほど「お前ら固まってないで動けよ」的な。そこらあたり、アクションでもなくなんでもなくうまく料理してるんじゃないだろうか。あるはネトゲー的なものなのかもしれないが、俺は知らない。
 ほかの部分といえば、やはり妙に充実しているモンスター図鑑的なものとか、そのあたりはおおむね満足。街や文明、文化の描写などもステキ。ただ、ゲーム的にはアイテムや召還獣とか、普通は気づかないような要素も多すぎて。でも、それが無いなら無いで物足りないか。あと、ムービーシーンやパーティ内会話シーンは少なめだったように思える。あまり覚えていないのでなんだが、シリーズで言えば5くらいだろうか。寄り道しないでストーリー追ってたらどうだったかわからんけど、そこはむしろ好感。ただ、あっても中身があれだったので、そこらへんはなんだけど。
 えーと、それで、FF13は? PS3か。ついにハードに追いつけなくなったか。まあいいや、PS2だけにしても、まだまだ未知の沃野が広がっている。1日1時間耕していったら、一生もつに違いない。