http://www.nikkansports.com/baseball/p-bb-tp0-20060815-75737.html
中日落合博満監督（５２）が１４日、広島マーティー・ブラウン監督（４３）の「サイン盗み疑惑」発言に対して、ついに怒りを爆発させた。広島戦（広島）が１回表途中で降雨ノーゲームとなると、ブラウン発言に猛反発。ルール順守を主張した上で「１人の監督に野球界全体がバカにされた。最終的には法的手段を考えないといけない」と真っ向から対決する姿勢を示した。
俺は広島ファンであり、俺がマーティ・ブラウンを慕うこと、幼子が母を慕うが如し、日本サッカー界がオシムを慕うが如しである。しかしながら、「今、プロ野球で一番好きな監督は？」との問いには、間髪を入れず「落合」と答える。俺は、解説者としての落合の慧眼に恐れ入り、それ以来の落合ファンなのである。低迷するカープの監督になってほしいと思っていたくらいなのである。中日に取られた（出身チームの一つなのでこの表現は変かな）ときは、うらやましいと思ったものである。そんなわけで、そんなブラウン監督と落合監督のこの騒動は、ちょっと困ったものなのである。
セ・リーグではグラウンド内での情報伝達行為は規制されていない。（パは９９年に理事監督合同会議で、サイン盗み疑惑撤廃の監督宣言が出て、コーチによる伝達などをしないことが決定）。
ここらあたりの勘違いということで済まないかと思うのである。あるいは、日米間の野球に関する意識の違い、日本から見ると線引きがよくわからないアメリカ野球のモラルやスポーツマンシップとの違いというあたりで、どうにかならないかと思うのである（大昔の話、ある球団の外国人コーチが対戦相手の先発をほとんど的中させた。注意してそのコーチの動きを見たら、対戦相手の投手達が持ってくるバッグを観察していた。アンダーシャツの着替えを詰めてくる投手が先発ということなのだ。アメリカ野球にはこういうノウハウや裏技が、すげえあるんじゃないかと思う。ただ、線引きがよくわからない）。
ところで俺が今好きな解説者がいるとすれば誰かと言えば、伊原春樹なのである。このことからわかるように、俺はグラウンド内での情報伝達行為尊敬派なのである。ノムさんのメガホン伝達だってオーケーになればいいのにと思っているのである。その職人芸、それで飯を食う恐るべき眼力と執念にしびれるのである。そもそも俺が子どものころに抱いていた広島野球のイメージというのは、そういうものだったかもしれないのである。選手達の力と技以外にも、多くの要素があるのがおもしろいと思うのである。ただ、カメラや観客席などはさすがにアウトだとは思うのである（これも曖昧な線引きかもしれないが）。
なので、この件はちょっとブラウン勇み足という気がしてならないのである。そもそも、中途半端に名指ししすぎなのもよくないのである。噂レベルで言えば、巨人の快進撃が止まったのは、阪神ベンチが村田コーチの動作に注意を入れてからだ、なんて話もあるくらいなのである。ロッテのバレンタイン監督も、いきなり裏金疑惑をぶちあげたりと、このあたりはひょっとしてアメリカ流の盤外戦なのかもしれないが、あまり空気を読めたものではないというのは言い切れると思うのである。ここらあたり、もうちょっと優雅で感傷的な日本野球とフィットすれば収まるところだと信じたいところなのである。
で、なんかよくわからんが収束したようだ。しかも、こんな日に勝ってしまうのか、ブラウン。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060815&a=20060815-00000103-jij-spo
