http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20061015-104228.html
「担任がいじめ誘発」福岡の中２自殺
このニュースについて、今朝買った日刊スポーツの紙面には次のような詳細が書かれていた。自殺した少年の遺書の一つで、画用紙にこう書かれていたという。
「生まれかわったらディープインパクトの子供で最強になりたい」
なんと無垢で美しい発想だろう。俺のような、赤ペンのしみで薄汚れた競馬ファンには、こんなことは思いつけない。それだけに悲しい。いじめられる境遇にあった彼にとって、ディープインパクトの強さこそが憧れであり、なりたい自分であったのだろうか。馬に自分を託せる彼は、きっといい競馬ファンにもなれたはずだ。しかし、この思春期は八方ふさがり、ふさがってしまったものは未来永劫変わらないように思える時期。親にばれた恥ずかしいことが、先生にも伝わり、それがクラスメートにも伝わるなんていうのは、地獄だ。スケープゴートだ。逃げ場がない。誰だってそんな恥ずかしいことだらけで、一生恥をかきながら、じくじくした思いを抱え込んで生きていかなければいけない（そうでもない人の方が多いような気もするが）が、その時期に、そんな環境でそんなことわかってくれといっても、どうしようもないことだろう。失われた命が戻らないのならば、せめて彼の野を駆ける夢が実現しますように。合掌。
