ドラマ『氷点』後編

 本上まなみの按摩さん……、妙にくるものがあるぞ。ううう。というわけで、後編。いきなり自殺未遂&出生の真の秘密明らかな急展開から大学入学へと。それで、もう、この広い世の中で偶然に偶然が重なりあってどうしたもんかと。しかし、こういうベタこそがドラマのドラマたるところと思え。韓国ドラマなんかに学ばずとも、古き日本を振り返るのだトヨペット
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 とは思うのだが、なーんかダイジェスト版、総集編を見るような、駆け足っぷりが、あるな。しかし、次から次へとあれなので、なんだかもう、ちょっと待ってくれ。全然登場人物らの心の動きがわからんよ。経過なくして結果のみ。なんか、原作のイベントだけ追ってるように見える(原作未読)。
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 とか思っていたら、いきなり終わってしまった。石原さとみの心変わりについていけず。本当の弟との話も、なんだか、なにかありそうで、とくにあるわけでもなく。また最後の結論の原罪らしきものいいも、本作中のなにかから導き出された感も薄く感じられ。唐突な飛躍、前編に「乗りかかった船」くらいの興味を抱いたが、後編では沈没と言わざるをえない。その後、みんなどうなったんだ。ああ、流氷が燃えているわ。
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 しかし、これだけは言える。罪ではなく寝取られに支配された話であった、と。石原さとみは、夫が戦場にいる間の不義でできた子だった。おまけに兄とその友人の間で寝取ったり取られたりする。生まれ生まれ生まれ生のはじめに寝取られる。神はアダムにイブを寝取られたことに怒り、人をエデンから追放したという新説俺のグノーシス思想。
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 でも、結局のところわからない。血の罪、というのにしっくりこない。というのは私が現代的な考えを持ちすぎるor理想論的氏より育ちの戦後教育を受けてきたせいかしら。生まれたばかりの赤ん坊なんてのは、タブラ・ラサでしょうと。人間なんていうのは無毛の猿にすぎない。おおよその人間、せいぜい三代父母程度まで。メジロマックイーンメジロティターンの子でないとすれば大問題だが、はたしてそんな人間の血のありか、たかだか「実は……」の台詞で急転回するほどものに、どれほどの意味ありや。というか、このドラマが、あまりにもあっさりと大問題として描き、あっさりと解決させたりしているように思えてしまい、ついていけないの感。
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 いや、別に血の罪についての、あるいはそれを否定する啓蒙話だけではないのだろうけど、そこがメーンテーマだけに、そこに乗れないのは大きい。それで、「聖人のような人間は遠くにいるぶんにはいいけれど、近くにいると面倒そうだなあ」とか思うような。まあ、みんな咎人なのだがね。
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 で、勝手に役者さんなどについて。まあ、とにかく北村一輝、そして本上まなみが超よかった。群を抜いて。いっそのこと、この二人で、『皆月』(asin:B00005OO61)みたいな愛憎盲目エロものにすればよかったのに。なんの氷点だかわからんが。飯島直子は妙に女の醜いところがハマっていたという印象。桜なんとか君は、やっぱり桜ナントカにしか見えなかった。仲村トオルは老け役がどうかと。あと、北原君、どんな役者さんなのか知らないが、この役はちいとなんというか。あと、本当の弟の彼女役はかわいいけれど、あれは演技というかなんというか。で、石原さとみって、けっこう巨乳? と。でも、あの唇の形は好みじゃないな、と。では。
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※と、せっかくネットに繋がっているのだから(上の打ったのはネット環境なし)、配役くらい見るか→http://www.tv-asahi.co.jp/hyoten/
 うへぇ、あの北原君は窪塚洋介の弟、窪塚俊介だったか。思いもよらなかったな、初めて見た。どうでもいいが、窪塚洋介・俊介と書くと漫才師みたいだな。ユー・キャン・フライ。やはりネット上じゃ画像が「ミスターX」扱いのジャニーズ、桜ナントカの名前は手越祐也……、名前覚えられそうにない。カレーのCMとかみても「あ、桜ナントカ」としか思えない。そういう意味でマイボスはハマり役だったかもしれない。ああ、あの彼女さんは安田美沙子、ってアイフルの子か。うーん、グラビアアイドルに詳しくないけど、でも、いいなあ。ともかくそう思わせる時点で、彼女の勝ちやね。