いかなる名刀も切れなくなってくるということか

 昨年十二月に買った包丁だが……、と、検索してみたら記述がない。買う直前の迷いが記されているだけだ(id:goldhead:20061128#p4)。あれ、長文書いた覚えあるけどな。アップしなくて無くしてしまったのか。
 というわけで、俺は去年の十二月に包丁を買ったのだった。刃渡り180mmの牛刀、材質はINOX鋼、値段は13,800円。
 ……包丁として最高級のものとは言えないのだろうが、俺にとってどれだけ身分不相応のものかわかりゃしない。北朝鮮の国家予算における軍事費の割合ぐらいおかしい代物だ。そんな不相応な包丁を買ってどうするのか、といえば、もう、料理が楽しくてしかたない。料理といっても中身はかわらん。しかし、野菜を切るのがたまらなく楽しい。はじめてトマトとか切ってみて(イメージ貧困の行動)、もう本当に笑ったもの。今まで使ってきた包丁って、なんだったんだろうってくらい。
 で、毎日かなり過保護に(わざわざ木製のまな板まで買った)、それこそ鋼の包丁でも錆びさせないんじゃないかってくらいの使い方してきたんだが、どうも、ほんのわずかに、やや切れ味が鈍ってきたような気がわずかにする。まだ全然オッケーだが、やがては鈍りがはっきりしてくるだろう。
 さて、自分で研ぐか、どうするか。定期的に包丁研ぎに出している人に頼んで便乗するか。砥石もあるのだから自分でチャレンジすべきか。でも、下手して切れなくなったら。しかし、いずれ切れなくなるのは刃の定めなれば、一度自分で試して、ダメだったらプロに頼むべきか。
 まあ、そんな悩みも少し楽しく、不相応な物を思い切って買うというのも悪くないこともある。なんか台所もきちんと整理整頓されてきたしな。でも、もう三十の人間なら、本来桁二つ違うステージの話だろうな。どうでもいいや。