宮崎駿の流儀

goldhead2007-03-28

 なんだかんだいって、かっこいいわこのオッサン。そう思った。なんかもう、絵になるね。あの『ゲド戦記』初号試写会なんて最高だわな。暗視カメラなんて井筒監督かと思ったわ。もうあの、途中で出てきて「感情で映画を作っちゃいかん」で一本、「戻ります」で一本、終わったあとの「何が聞きたい?」で一本、計三本、『ゲド戦記』のコマーシャルができちゃうじゃない。それに、最初の方(といっても十五分過ぎから見始めました)、けっこう重要そうな仕事の場面でも取材カメラ気にしてない感じで、そのあたりこだわらない人なんかと思わせて、後半の不機嫌さはすごい。奥崎謙三を撮してるような緊張感。なんかもうもろにダメ出ししてるし(※下の担当者によれば「書生」扱いなので道理か)。「僕は不機嫌でいたい人間なんですよ」でポニョの分、一本。うーん、『ゲド』も『崖の上のポニョ』も見たくなったね。この季節にそんな暇はないので、先の話だけどさ。どんなんだろう『ゲド』、「素直な作りでよかった」に至る伝言ゲームの妙も知りたいね。

http://www.nhk.or.jp/professional/note/index.html←取材者の日記。これはなかなかおもしろい。しかし、有名人になった宮崎監督の「世に出づらい」エピソードのとこ。

例えば、見知らぬ人に声をかけられたり、畑で車に追いかけられたり…。恥ずかしがり屋だという宮崎さんにとって、どれほど耐え難いことだったか。

 畑で車に追いかけられるのは、恥ずかしがり屋関係ない!

テイトギャラリーで見てショックを受けたというジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』。あれはもう、俺が人生の中、生で見た最高の絵画、のうちの一つです。持って帰りたいって思ったもん。持って帰ろうとしなくてよかったけど。前に『オフィーリア』について何か書いたっけと思ったら、こんなのしかなかった→http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20051006#p2