アドマイヤの一勝と一生

http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=20483&category=A

日本ダービータスカータソルテ武豊騎手

 という見出しだが、むしろ、「武豊アドマイヤオーラを降ろされる」という方がしっくりくる。これはかなりのインパクトだ。ダービー直前に、高田潤が降ろされて武豊が乗るんじゃないんだぜ。武が降ろされるんだぜ。本人の日記、かなり素っ気なく降板の連絡が書かれている(http://take.nifty.com/diary/main.html)が、これが逆に怖さを感じる。静かに燃える天才の怒り。ディープインパクト以後、なんだか腑抜けになっていた武豊高松宮記念? なにそれ?)に、これで火がついたんじゃないのか。そしてそして、あるいはダイナマイト背負って火事場に放り出されるようなものかもしれない岩田康誠。無論、岩田とてむざむざ損な役割を引き受けるような男ではない。ただでさえ東京優駿、さらなるプレッシャーをどう力に変えるか……!
 というわけで、競馬ファンの中には強権的な馬主による乗り代わりについての非難もあるだろうし、どちらの馬かのファンであればなおさらだろう。しかし俺は、正直言ってこれは面白いと思ってしまった。珍しく太字で。本当に、ただでさえの東京優駿、ただでさえの武豊。ちょっと関係ないようだが、やはり皐月賞馬ヴィクトリーもアドマイヤ一家だと思えば、もう大変。まったくもって、この因と縁と業がどんな結果となるのか。こいつはもう、目が離せない。三連単万馬券のサプライズなんてのは面白くもないが、こういうのは歓迎だ、たまにはね。