こないだ買ったKEIBA02なるダービー特集本(id:goldhead:20070517#p3)など読んでいて、「やっぱりダービーはダービージョッキーを生むレースだな」と再確認。俺は毎年その観点でダービーを見ようと思っている。ダービーを勝つと勝たないとでは、童貞と非童貞くらい違う。ジョッキーとしての存在が違う。そういうレース。もちろん、馬を選ぶ競走。しかし、それ以上にダービージョッキーを、スペシャルな星の下に生まれた人間を選ぶレース。技量や数字では語れない何かの話だ。
というわけで、ざーっと見てみる。たとえば、武豊なんかはスペシャルにスペシャルを重ねた騎手なので、マタカッタっていいだろう。アンカツもそうだと思う。ただ、岩田康誠となるとどうか。どうも俺は外したい。四位洋文や福永祐一もピンとこない。藤田伸二は、俺にとって唯一といっていいダービージョッキーらしくないダービージョッキーだが、一度勝ったならまたあってもいい。そういう星の下だ。横山典弘……はどうだろう。微妙。田中勝春、も悩む。長い長いトンネルの先で、ついにシンガポールでまで勝ってしまった。さあどうか。藤岡兄なんかは若すぎる風だし、ここで柴田善臣もないだろう。
……などと考えていって、ふと、蛯名正義はどうか、と思った。蛯名はアリなんじゃないか、と思った。これはもちろん、他の騎手に対するジャッジと同じく、俺の勘とかそんなものに過ぎない。でも、蛯名がダービー勝ってもいいじゃない。そう思えてきた。
で、肝心の馬の方、ドリームジャーニー。ひょっとしたら、早熟小型マイラー。でも、プチ・ディープインパクト的に府中でぶっ放してくれるかもしれない。切れ味は折り紙付きだ。血統の字面もどんと来い。それで、関西馬ながら、ずっと蛯名で固定されてるのもいい。例年蛯名が北海道参戦するところ、たまたま新潟に行ってたから出会えたってエピソードも悪くない。
というわけで、アドマイヤオーラとタスカータソルテ騒動、ウオッカ参戦に大本命フサイチホウオーと騷がしいなか、俺は今年のダービー本命をドリームジャーニーにすることにした。オッズだって悪くないだろう。よし、オークスの払い戻しぶっ込んでやるぞ。ボックスじゃねえよ、単勝と流し馬券だ。頼んだぞ。