『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』

 先週末、ちゃんと予習して(?…id:goldhead:20070608#p2)、映画を見に行ったわけだ。待ち合わせ相手が十五分くらい遅れてきたけれども、映画の席は大丈夫。オンラインで席を予約してあるから、映画館に着いたらクレジットカードを機械に通せば、サクッと発券されるという段取り。上映開始の直前に着いたけれども、ほら、こうしてカードを入れれば……「このカードでは予約されていません」って機械。もう一回入れても、同じ反応の機械。「俺のカードが、楽天カードだから、この扱いか!」などと一瞬思う。
 ……いや、こんなこともあろうかと、入力用の番号もプリンタウトしてきたのだ、ほれ、こうやって入れて……「予約番号は10桁です」って機械。俺のプリンタウトした紙、どう見ても8桁。人間が見ても8桁。
 よーく考えろ、これは予約日時を間違えたとか、そういうレベルではないぞ。しかし、プリンタウト見れば「みなとみらい」の文字。俺が居るのはみなとみらいだ。みなとみらいのワーナーマイカル……ではなく109シネマズ! ファック、シット、ガッデーム。赤レンガの方の、ワールドポーターズの上じゃねえか! 走れクズども!
 ……ということで、パイレーツ・オブ・カリビアン/アト・ザ・ワールドポーターズ、走って走って、発券ぎりぎりの上映開始十五分後に到着。とはいえ、最初の十五分なんてのは予告編なんだから、本編に支障はないぜ。でも、見る前に疲れた。席はいいところだったのが救い。
★☆☆☆☆以下、ネタバレ★☆☆☆☆
・はじめに書いておくけれども、非常に満足した。行ってよかった。が、全体的にそうであるがゆえに、気になるところは気になる。なんか書いていくと、不満点の羅列になりそうなので、一応。
シンガポール代表の、なんだっけ、あの彼、あまりに活躍しなさすぎて驚いた。一番の見せ場というと、蒸気、蒸気言ってるあたりだろうかしらん。事前の話題、いや、そんなもの知らなくても、あの登場から、とくに活躍もなくあの終わりというのは、ちょっと拍子抜けというか、もったいないというか。
・活躍がなくもったいないといえば、せっかく集まった海賊長やん。最後の決戦はなんだかわからんが「さまよえるオランダ人」対「ブラックパール」の一騎打ちに、何故か一隻でのこのこやってきた旗艦バーミンガム……ではなく、エンデヴァーだっけなんだっけ、まあその三隻といったところ。どうせなら、東インド会社艦隊対世界海賊の正面衝突見せてくれや。アフリカ海賊とか、どんな戦いすんのか見たいやん、ちらっとでも。そう、ちらっとでいいえのよ。
・というか、そこんところで、海賊最後の戦い、それでよかったんじゃないのって。別にそれで滅ばなくてもいいけど、歴史の中からやっぱり姿を消すわけだし(今現在マラッカ海峡あたりにいるのは……別種よね?)、古き海賊たちと、もののけたちが、近代の前に敗れ去る最後の戦い、残光ってもんをさ。本当、一応は戦って、それで逃げていってもいいわけだしさ。それでこそ、あのエリザベス・スワン海賊女王の演説にもしびれられるわけでさ。まあ、なんとなく『もののけ姫』とか思い浮かべちゃったりしたわけだけどさ。
・それとも、作品世界を支える「海賊時代」に終止符を打つつもりはなかったのかしらね。パンフによれば、ジョニー・デップ先生もまたジャック・スパロウやりたいみたいなことにおわせてるし。
・ラストの海図、日本語版は目的図「浦安」とかにしたら……さすがにできないか、なっち。
・どんなスピンオフができそうかって話になったら、やっぱりあのマヌケ二人組+マヌケ兵隊二人組の四人組かとかいう話になったけど、客入らない感じ? そんときはさ、デップ出そうみたいな煽りで。
・まあ、今回大活躍したキャプテン・バルボッサあたりでもいいか。
・アクションのアイディアとかは、前二作でやり尽くしたような感はあるな。剣の立ち回りも少なめだし。一作目の、あの海中を歩いていく不死の海賊たちの印象的な、ああいうシーンもなかったかな。冒頭のシンガポールのセットとかはすげえって思ったけど。
・キース大先生はさすがに貫禄あって、なんとなく映画館の中も「おお」って感じになったよ。犬も出てきたし、よかったよ。
・まあ、そんなところで。