ホリンズはなんかいい

 チャンネル回しててナイター。なんか得点表示が変だと思ったら、「V9復刻ナイター」だってさ。俺はそのころを知るよしもないが、なんとなく昔のファミコンみてえだなって感じだった。そういえば、そんなセレモニーもやってたし、ユニホームも昔なのな、巨人。
 その昔風にしっくりきているって感じの選手、助っ人のデーモン・ホリンズという気がした。ホリさんだかホリ様だかとも呼ばれてるって、東スポに書いてあったっけな。そのホリンズ、なーんか今風でないという感じで、なんとなく好もしく思っていたけれど、いっそうそう感じた次第。
 なにが今風でない、というのか。このニュアンスを、どう伝えよう。たとえば、同じ黒人選手でも、対戦相手のセギノールだとか、あるいはズレータ(ロッテ)、なんていう2m超級のヒッターは、完全に2007年仕様という感じがする。オバンドー(元日ハム)とかフランクリン(元日ハム)とかの大型選手もそうだ。ホリンズは、そこまで大型ではない。それに、太くもないが、ジェファーソン、フェルナンデス(元西武)、あるいはラルフ・ブライアント(元近鉄)、タフィ・ローズオリックス)、クロマティ(元巨人)のようなノッポさもない。体型的にはむしろ、ディアス(元広島)、ラロッカオリックス)あたりに近いかもしれないが、彼らのパンチ力あふれる小型感とも違う。中肉中背、といってはなんだけれども、なんかフツーなのだ。その感じがいい。「メジャー経験のある選手ならなんでも」という昔っぽさがある(ような気がする)。イ・スンヨプとかのアジア系でもなく、俊敏系中南米小型選手でもなく、超大型でもない、普通のメジャーリーガーっぽい助っ人黒人。ホリンズに似た助っ人、最近ではあんまり思い当たらない。それがいい。
 しかも、なんか下位打線にいるというのがいい。今は六番まで上がってきているが、八番などというのがいい。それで、成績的には平凡だけれど、なんかチャンスとかで打つのもいい。俺は読売基本的に好きじゃないけど、ホリンズには活躍してもらいたいと思う。広島戦以外で。