デッキブラシの詩

デッキブラシの 朝が来た
俺がはじめて つかうのだ
タイルにたらした クレンザー
バケツに水入れ ブラシを浸し
タイルに水まき ブラシでこする
積年の汚れ 浮き上がり
積年の汚れ 流される
 
デッキブラシは 体の延長
支点・力点・作用点
腰を入れろと 俺がいい
オッスとこたえる 俺がいる
玉散る汗のかがやきに
光ってこたえるタイルたち
光りはじめる今日一日
 
大和男の子と生まれなば
デッキブラシをいざ持たん
積年の汚れ 浮き上がれ
積年の汚れ 流されよ