空港へ

 赤い電車に乗って羽田空港へ行った。空港を見物して、帰ってきた。行きてえなあ、旅行。でも、怖ええなぁ、飛行機。
 俺は高所恐怖症だ。だから、ビッグウィングの吹き抜け構造や外が見えるエレベータはファックオフだ。しかし、飛行機の怖さとは別だ。そうだ、俺は高所恐怖症を自覚してから飛行機に二度乗ったが、高さの怖さは無かった。しかし、死がまとわりついていた。確信的に死ぬ乗り物だと思う。飛行機は死だ。俺は堕ちる飛行機を地上から眺める夢を何度も何度も何度も見た。だから、空港は死の港だ。
 小さな子供が初めて見る飛行機に喜び、その様子を見守る父と母……、そこに死の影がある。明るい現実と死の現実が両立してる。重なり合っている。空港は巨大な死の施設だ。
 とはいえ、やっぱりでかい飛行機を間近に見ると、興奮する。飛んでいく飛行機を見て駆け出す美濃輪育久、普段からああいうところがある。「お、低く飛んでるぞ!」となったときのテンションは、ネコを見たときのテンションに近い。それがもう、間近、大井競馬場から見るのより近いのだから、それはもう。
 というわけで、即席飛行機マニアみたいになって、金網にへばりついてシャッター切りまくった。JALANA以外のレアな(いや、レアでもないけど、数は少ない)飛行機見たら、うわーってなった。わーって。カメラ+誰が撮ってもそれなりに写る被写体、この組み合わせもうわーっ感強いな。まあ、いいや。

↑うわーってでけえーって。

↑はたらくくるまの多さも空港のよろこび。

↑旅客機の顔は昭和の新幹線風だが、これが合理的なのだろう。

↑パンフレット用みてえ。よく晴れていた。夏の雲か。

↑着陸はちょっと遠い。

↑黒いやつ飛んできてテンション上がった。スターフライヤーというらしい。