広島カープは何度でも死ぬ

http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs200709190292.html
 この試合、映りの悪いTVKで終盤から観戦。森跳二が投げ終えて、横浜の横山道哉がマウンドに上がったあたりから。ここでは横浜の投手陣が崩れてくれて(しかし、前田智徳には当てるな!)、一挙五点。地元局ゆえに、ベイスターズ投手陣を嘆くアナウンサー。ドラフト上位投手が全然一軍定着していないとかなんとか。解説の平松政次も「これじゃ打たれる」という予想当てまくり。
 事情はあちらも一緒か……、と、思ったら、今度は広島の横山が乱れに乱れて同じく五点、五点。解説の平松曰く「佐竹を使ったらもう左がいない。ここで代える選手がいない。これが苦しい広島の現状」。ごもっとも。
 いや、別に横山竜士が悪い投手というわけではない。今シーズンこれまでの成績は見事なもの。ただ、投手だっていい日も悪い日もある。昨日の横山は悪かった。しかし、その悪いときに代えるピッチャーがいない。これが、広島の構造的な弱さだ。監督の采配に対する疑問の声もあるが、采配でカバーできる弱さではないだろう。落合監督がよく言うが、プロの一軍スタメン同士を比べれば、いくら年俸が違っても実力に大差はない。ただ、長いシーズンを九人で戦うわけにはいかない、と。
 ……で、試合。TVKの放送ははじめから九時半まで取ってあるが、延長はなし。同点になったところで終わり。俺はラジオをつけた。四位と五位の試合はないだろうけど、途中経過が聞けるからだ。神宮の試合、引退の決まった古田敦也のヤクルトと、首位争いする中日の試合。その中で、アナウンサーが次のような八重樫幸雄コーチのコメントを紹介していた。曰く「中日の先発投手を打ち崩すことはできるが、中継ぎ以降が打てない」。この日の試合もそのような展開。勝ち越せば最後は岩瀬だろう。……広島ファンの俺、ため息。
 と、その試合がいい場面で急に終わるから驚く。何かと思ったら、阪神巨人戦が早く終わったために、ちょっと流していただけだったよう。あわてて局をかえる俺。すると、聞き慣れた応援歌のメロディ。TBSラジオが同じような形で横浜戦をフォローし始めたのだ。九回表、広島の攻撃。解説の「森田さん」は誰だろう? とか余計なこと考えてたら(森田でなく盛田、盛田幸妃だった。下の名前、こっちの方が本名だったのね)、この日神が宿った前田がタイムリー。しかしアナウンサーと解説、「今日は何があるかわからないですからね」と、半ば呆れ気味に言う、異議無しの俺。
 で、TBSもそこで終了。晩のスポーツニュース、どこかで見たような永川勝浩の暴投。同点、そして逆転、終わる世界。
 今朝、佐々岡真司の引退を知った。バッと舞い上がるロージンの煙、切れのいいドロップ。優勝は遠く、遠くなっていく。