「アメトーーク」を見た

 「細かすぎて」で格闘技・プロレス成分足りないって思ってたら、「アメトーーク」で「昭和のプロレス芸人(新日編)」とかはじまりやがんのね。そりゃあもう、もちろん見たって。ケンドーコバヤシくりぃむしちゅー有田のツープラトンで安定感抜群でさ。ケンコバおもしれえよなあ。一昨日もダイナマイト関西RX見たけどさ、そうだ、ダイナマイト関西、はじめて見たんだったな。なんか名前だけ聞いてたんだけどさ、「おお、これか!」って感じでさ、いや、楽しんだって。
 アメトークだった。それで、まあ、それよりもなんたって素材が面白いと思うわけ。昭和のプロレス。なんかこの七文字に深い意味がありそう。そういえば、昭和って名前の覆面レスラーもいたくらいだしな。そいでさ、俺はプロレスファンじゃねえけど、プロレスの話、とくに昭和のプロレスの話ってすげえ面白いと思うわけ。そのあたりはミスター高橋本の感想とかでも書いたけどさ、何だろうね、あの面白さ、この面白さってさ。ネットなんかでも、俺、昔のプロレスの逸話とか読み出すと、面白くて止まらないんだよね。でもさ、たまに深夜とかで今のプロレスとか見ても、あんまり魅力感じないのもなんだろうね。時代が違うのか、役者が違うのか、あるいは、こう、世間のみんなが見る、その視線によってこう、でかく、高く、作り上げられるって、そういうもんがあるのかもしれないって。
 でもさ、その一方で、その大きな存在が、こう、かなり笑い話にできる、滑稽に語れるってところが、プロレスの懐の深さかもしれないって思うのよ。それがこの日のアメトーークが証明してんじゃんって。藤波辰巳長州力が何しゃべってるのかわかんねえとか、山本小鉄の肩破壊とかさ。でも、一方でさ、初代タイガーマスクの動きなんてのは、俺だって普通に興奮するぜあれ。そういや、いつだったか「ナンだ!?」で初代タイガーマスク特集やるからって楽しみに見たことあったけど、ボリュームが少なくてがっかりしたことあったけな。それと、前田日明のキックとか、おっかねえしさ。あとはその、一応微妙なラインが存在してて、博多……大吉か華丸かがその前田と藤波の試合について語るとき、「自分の見方では」って前置きして、「あえて立ち上がらなかった」とかさ、そのあたりの機微、俺は好きだなあ。たとえばさ、格闘技好き芸人や野球好き芸人、競馬好き芸人あつまっても、ここまでの一体感みたいなのはねえんじゃねえのって思うわけ。
 そういうわけで、やっぱりなんか俺はさ、プロレスにあると思うんだけどさ、マッスル坂井だって面白かったしさ。そこんところを踏まえて、テレビ朝日にはもっと見やすい時間にプロレスやってくれよって言いたいわけ。六本木ヒルズの立派な社屋だって、ザ・コブラの流した涙でそびえ立ってるのを、忘れちゃいけないって。
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