グレイシー柔術の使い手として日本でも総合格闘技で活躍したハイアン・グレイシー氏が15日(日本時間16日)、サンパウロの拘置所で死亡しているのを発見された。死因は不明。33歳だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071217-00000029-nks-fight
二、三日前から報じられていたニュース。そうか……ハイアン。
たとえば、秋山成勲みたいな、しょうもなくむかつく格闘家みたいなのを、誰かに鉄拳制裁してもらいたいとしたら、どんな名前が思い浮かびます? 俺だったらハイアン。ハイアンだけはガチ。
って、まんまそのままのことを二年前に書いていた。
そうだ、それならあいつがいる、ハイアンだ。あいつなら俺の「ボコボコ」欲や「バキバキ」欲を満たせてくれるはず。
http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20051028#p2
……そりゃあまあ、格闘技と暴力は違う。ラフなファイトスタイルと、法的にラフなのは別物だ。それを一緒くたにするような俺の見方は、おそらく格闘技を見る者として根本的に間違っている。しかし、しかしだ、俺はやはり、戦いの中にそういった要素が紛れ込んでいてほしい、そういう思いは根強い。誰が強いかと決める場合、花山薫みたいなのがいたっていいんじゃねえか(もちろんハイアンは「使い手」でなんで、その点は違い、それはそれでキャラ)。むしろ、アウトローがいた方が説得力あるんじゃねえかって。どちらかというと、俺はプロレス的なものを求めているのだろうか。
そして、ハイアン。ハイアンは本当にそういうやつだった。自動車強盗で投獄され、そこで死んでいるのが見つかるようなやつだった。だからといって、自動車強盗で投獄され、そこで死んでいるのが見つかるような真似を本当にしなくてもいいじゃないか。ハイアンのリアルから遠く隔たった日本人の俺がどうこう言ってもしかたないが、その遠く隔たった日本人の俺は、テレビ越しにたまたま知っちゃったんだからしかたないさ。さようなら、残念だ、また試合が見られなくて。