アンバーシャダイの死

http://keiba.yahoo.co.jp/story/saikyou/ambershadai/index.html

まったくなんという根性であろうか。あのような絶体絶命の態勢から盛り返すなど、尋常なことではない。「競馬は格闘技である」という人がいるが、アンバーのレースはまさに格闘技に通ずる激しい戦いというほかはない。

 アンバーシャダイが放牧中の骨折で亡くなった。年齢的には大往生かもしれないが、残念な死だ。
 忙中の閑、を無理矢理ひねり出して(ひねり出したものを忙中の閑というかどうかはしらない)、上の「最強ヒストリー」を読んだ。泥臭くて、力強い馬だったんだな。もちろん、そのころは直接知らない。アンバーシャダイが走っていたころ、俺はまだよちよち歩きのガキだった。だけれども、産駒のイメージとよく重なる。
 とはいえ、代表産駒中の代表、メジロライアンすら俺は間に合っていない。俺からすると、やはりベストタイアップベストタイアップ、戦績だけ見返せば‘故障で早くターフを去った切れ者の天才肌’といった風だけれども、当時はアンバーシャダイ産駒らしい堅実さと成長度と見ていたな。
 偉大なるノーザンテーストの血が、これからどうなるのかはわからない。けれど、サンデーサイレンス以前を少しだけ見ていたものとして、やっぱりなんか残ってほしい。そして、アンバーシャダイの時代の空気がいくらかでも感じられたらいい。