亀田一段落

http://www.nikkansports.com/battle/kameda/p-bt-tp1-20071016-270458.html

JBCの斉藤慎一専務理事は「はく奪が死刑なら、無期限は無期懲役と考えてもらっていい」と、処分の重さを例えた。

 セカンド、セコンドライセンス無期限停止、これが亀田父に下された判決。今朝のワイドショーによれば、故金平前会長の毒オレンジ事件、七年で帰ってきたそうだ。7年、というと長い。が、7年後でも亀田興毅27歳、亀田大毅25歳、まだまだ若い。
 とはいえ、亀田3兄弟がボクシングを続けているだろうか? その保証はどこにもない。今さら試合に金を出すスポンサーが現れるだろうか? スポンサー無し、チケット手売りで続けるほどの根性があるだろうか? そもそも、対戦してくれる相手いる? しかし、この一家からボクシングを奪ったら何が残るのか? 別の世界で普通に生きていけるだろうか? チンピラやヤクザになろうとしても、逆に門が閉じられている可能性だってある……。
 その先行き不透明さを考えたら、さらに不透明な無期刑、これは剥奪より次の道を模索しにくいものかもしれない。少なくとも、この風当たりを考えたら、1年で釈放とはなるまい、父は。でも、やっぱり、剥奪しちゃえって思ったよ。
 一方で、有期刑懲役1年は次男。3ヶ月などでは、普通に試合間隔として空いてもおかしくなさそうで、このあたりが妥当ではないだろうか。ただ、停止して野放しで意味があるのかどうか。免停になれば違反者講習がある。そういった仕組みはないのだろうか(ところで、亀田史郎のセコンドライセンスってボクシング教習所とかに通って取ったのか?)。で、1年は長いか短いか。18歳にとっての1年、有意義に使うには貴重な時間だろうとは思うけど、そうできるかね。
http://www.sanspo.com/fight/top/f200710/f2007101605.html

 海外への脱出という“奥の手”も考えられる。安河内剛事務局長は「最終的に判断するのは各国のローカル・コミッション」というように、JBCが下した処分を適用しない国もある。

 サンスポには海外脱出なんて話も。で、こんなところで西澤ヨシノリさん(……あの放送はいまだに覚えている)の名前も。でも、年齢制限の西澤さんのケースと、今回のケースでは大違い。記事にあるように、なかなか厳しいんじゃないだろうか。
 まあ、「海外脱出するだけ」というのならばいいかもしれない。日本国内に居場所無し。今はまさに四面楚歌。四面から聞こえる楚の歌は敵国の歌にあらず、かつての故郷の歌。TBSにも見放された亀田一家の居場所は日本ない。モンゴルの温泉地などで休養して……はっ! まさか、今回の亀田騒動、時津風問題で窮地に陥った相撲協会を救うためのアシスト? これで世間の目をそらし、その見返りに亀田と仲のいい朝青龍を……。
 ……まあ、そんなもうそうはええことよ。実際のところ、今後は協栄ジム管理下でやってくしかないだろうな。それでボクシングとしてまともになれば、それでよしと思おう(書き忘れたが、長男の処分は軽すぎると思うけど。もっとも、試合一個潰れたし、世界挑戦も遠のいた、そのあたりの社会的制裁? も勘案すべきだろうか)。
 問題は今後、亀田一家の今後はとりあえずどうでもいいが、内藤大助という新しいスター、これをきちんと、真っ当に生かしてほしい。ほかの王者や有力ボクサーにもスポットライトが当たってほしい。地上波でもうちょっとボクシングが見たい。そういう方向に希望を持ちつつ、ひとまずこんなところだろうか。