想像してごらん、黒田と新井のいないカープを

http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cw200710160232.html

広島の黒田博樹投手(32)は15日、今オフにフリーエージェント(FA)権を行使し、来季米大リーグへ挑戦する可能性を示唆した。

 黒田と新井がカープから去ったらどうなりますか? ……あんまり変わらないんじゃねえの? とか言ったら怒られるだろうか。逆のケースを考えてみるんだ。強い北海道日本ハムは、新庄が、小笠原が、岡島がいなくなり、なおかつ強いのに変わりはない。広島だって、なおかつ弱いのに変わりはないのではないか、と。
 いや、いや、カープ愛に欠ける発想だな。決して、「黒田と新井を失うくらいでなくては、チーム改革はならない」とか、そういうショック必要論者じゃあないんだよ。なんかもっとメロウでグダグダなあきらめムードだ。これ以上弱体化しても、今の弱さと劇的に変わらない、質的に変化しない、そんなイメージだ。
 ……これがマズイ! これが、黒田と新井が金銭面以外に、あるいは金銭面以上に気に掛けているところだ。負け犬根性だ。染みついてしまっている。俺に、そして、あるいはカープにも。個々の選手、部分部分のプレーでは、反骨精神のようなもの、必死さ、出ている。でも、トータルで一年見たとき、それほどでもなあって。もちろん、窮状に行かない俺も悪い。けれど、「行くか!」ってのが、湧き上がって来ないよ。ずいぶん前に新球場の話を聞いたときは、市民球場へ詣でるかとか思ったけど、今じゃあそんな気持ちも……。
 と、こんな風に愚癡るのもいかんか。しかし、愚癡りたい気持ちに偽りはない。もうちょっと建設的な提言(みたいなもの)にすべきなんだろうか? それとも、「新井・黒田残留でカープ最強! 来年優勝!」とか脳天気に言いたくない。でも、言うべきなのだろうか? 何をどうすればいいんだろうか? なんかチケット買って、グッズ買って、お布施だけして口をつぐむのがいいんだろうか? よくわからない。まったくわからないんだ。