今年はカープが優勝できないと思っていた時期もありました

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目下首位を走るカープ。2位読売との3連戦。初戦を先発ジャクソンで落としたものの、2戦目を拾いマジック点灯。迎えた3戦目は読売村田の3ランなどもあって4点ビハインド。正直、昨日白星を拾えたから今日はいいか、と思っていました。そう思っていた時間もありました。ところがどうでしょう。

プロ野球 - 2016年8月25日 巨人vs.広島 - スポーツナビ

6、7、8回に1点ずつ取ってじわじわと巻き返し、9回一気に3点の猛攻。これで見事に逆転勝利、マジック18。いや、逆転勝利の多い今年のカープらしい、というか、そうはいってもここまでやってくれるのか! という1勝でありました。いやはや。

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「え、マエケンが抜けるのに同じ値段でステーキを?」。そう仰りたい人も多いだろう。黒田の復帰とマエケンが揃って、なぜか新井さんまで復活していた去年こそが最大のチャンスだった。そのチャンスを掴み取ることはできなかった。そして今年は前田健太が抜けた。黒田も新井も一つ歳をとった。監督もピッチングコーチも変わらない。それなのに、今年か?

いや、だからこそ、今年だ。これはもうおれの長年の馬券買いの勘でしかないのだが、かえって今年くらい注目されていないシーズンの方が、意外な走りを見せてしまう。そういうことはおうおうにしてある。おれの長年の勘がそう言っているのだ。

いやはや、こんなことを書いて、それを否定していた時期もありました。ところがなんというか、当初の「意外な走り」が現実になっているじゃあないですか。もちろんわたしは野球賭博などしていないので、ただただ拍手喝采ドンガラガッガというだけなのですが、もう、優勝しそうじゃないですか。夢でも見ているのか。わけがわかりません。正直。

まあ、勝つ要素はいろいろありますとも。切り込み隊長に田中広輔が定着、キクマルコンビの復調、新井さんの勝負強さ、エルドレッドを補うルナ、ルナがだめでもエルドレッド、それに「神ってる」(流行語大賞にならんかな)の鈴木誠也。おまけに、下水流昂やら安部やら松山やら主力をバックアップ、いや、レギュラーを狙って虎視眈々の面々。天谷や西川、岩本だっていますしね。ここに梵や廣瀬が割り込めないのは残念ですが、それほど厚い層。え、堂林? まあいいや、それに、投手陣を見ても……って、もういいですかね。まあ、なんだかわからんが野村祐輔がすごい勝ってるし、ジョンソン、ジャクソン、ヘーゲンズは大当たりだし、なんとかなっているというか、中崎も抑えとして板についてきたし、まあ、夢のよう、本当に。ただ、なんですか、左の中継ぎは欲しい感じもするけれど、勝ってるからいいです。

でも、他球団に助けられている面もあるとは思います。読売は野球賭博の不祥事に原監督の反社への口止め料問題などがあって、監督も急に高橋由伸となって、さすがに弱くはないが明るい勢いというものもない。阪神も金本新監督がしっくりきていないのか、チームの生まれ変わりの時期なのか、鳥谷が悪いのか知りませんが、どうもうまくいっていない。ヤクルトは怪我人だらけで山田哲人まで怪我してしまった。横浜も元からの地力というものもあるでしょうが(などとカープファンが言えたもんかわかりませんが)、やはりラミレス新体制でまだしばらくというところ。中日は谷繁監督休養という状態で、どうにもチームの空気がよくなさそう。その中にあって、前田健太が抜けたとはいえ、若手投手も外国人投手もいい感じで、打つ方も文句なしで、走塁意識なんかもすごいもんで、ちょっと緒方監督が名監督かどうかはわからんのですが(選手が活躍しすぎてるもんでね)、余計なことしなくても勝っていってるみたいで、そんなのもまあひとついい監督なのでしょう。

というわけで、物心ついたころからのカープファンとして、もう記憶の彼方にある優勝の二文字が現実味を帯びてきて、どうしていいものかわからん、というのが正直なところです。現地派の人であれば、優勝しそうなころのチケットなど買い求めたりするのでしょうが、インドア派の自分はあんまりそういう気にはなりません。ただ、もう、祈るばかりなのであります。そして、願わくば日本シリーズ、そして、日本一。……ああ、言っちゃった。でもいいや、ここまできたんだ、行くところまでいってくれ。勝て勝てカープ、我らのカープ

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中沢啓治著作集 1 広島カープ誕生物語

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