やばい、野球にときめかない!

 ……これはもう、正直に告白しておくが、このストーブリーグ、むしろストーブリーグに燃える俺が、まったくプロ野球興味に火がつかない。キャンプインしても一緒だ。それで、ものごころついたときからのカープファンの俺が、テレビのニュースの一瞬のカープ情報にも、これまたピクリともしないところがある! 俺は、俺は、野球から興味が失せたのか! 
 ……などと言っても、なんというか、「そうかもしらんね」というくらいしか、感情が動かない! 無駄に「!」入れてみても、あーんまり感動がないのですよ。うーん、悲しいわけでも、つらいわけでもないねー。無感動、無関心。これがなんというか、興味の失せる、というものだろうか。
 理由のひとつは、やはり新井貴浩カープを去ったこと。

 俺は、これが起こるまで、「○○のいないチームなんて応援できない」という心持ちがわからなかったと言っていい。批判的ですらあったかもしれない。でも、なんというか、一年くらい経ってみて、ようやくその心持ちというものが、じんわりと自分を覆っていた。東出の残留にも、それほど心動かない。なんだこれは、というくらい。異邦のカープファンとしては、広島市民球場の終わりと新球場の始まりにも、正直実感はない。ただひとつ、石井琢朗だけが、やけに気になるくらいだ(横浜市民としての自我の芽生え?)。
 ほかにも理由はいくつかあるだろう。たとえば、単純に巨人戦の地上波放送が減ったから、というのもある。いや、巨人戦に限らず、なんでもいいんだが、地上波に露出してくれないと、なかなか興味を持続できない。球場観戦は金もかかるし、俺は中継が好きだ。
 あとは、なんだろうね、もうちょっと自分を見て行きたい。でも、WBCが始まったら、素晴らしい日本野球万歳をはじめる可能性もある。それならそれでいいし、そうでなくてもいい。自分がわからん。