菊花賞はダービー二着馬……というシンプルな発想。俺が思いつくのは「春は勢いより格が物をいう。秋は格より勢いが物をいう」。
が、どうも勢いよりもプレレーティング通りの三強、すなわちアドマイヤムーン、ダイワメジャー、メイショウサムソンに、+1でポップロックを加えた四強、これが中心であるという気がして、ゆるがない。雨が降ろうものなら、さらにかたくなりそうな気がしてしまう。
勢いといえばどのあたり。マツリダゴッホ。マツリダゴッホは、わが最愛のカネツクロスとかぶる。すなわち、G1を勝ちきれるイメージがわかない……。チョウサン、チョウサンはどうだろうね、チョウサン。良馬場でしか走ったことのない晴れ男、ねえ。雨が降ったらフレンチデピュティ。母父トニービンの血も騒ぐかブライトトゥモロー。
まあ、また悩みがいのあるレースか。ひっそりと叩き台に出てきたボンネビルレコード、なんてのもいるわな。もう、ものっそい、芝の緑も見えないようなどろんこ馬場になって、宮浦の、宮浦正行の風車鞭が、一発二発、皇帝の影を追って、公営の星が追い込んでくる……! って何もかも違うな。まあ、いいや。フルゲートじゃなくて恨みを買わないでよかった。ハシルショウグンのときに弾き出された馬知ってる? カネツクロスだったんだぜ。あの面子だけに、出したかった。まだ本格化前だったが……。