地方競馬のNO・1ジョッキー、大井の内田博幸騎手(37)が5日、千葉県白井市の競馬学校で08年度の中央競馬騎手免許2次試験に臨んだ。
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20080206-317221.html
内田が来てしまう。おそろしい。俺が内田博を買ったときの回収率は、一昨年7%、去年6%、こんなに相性が悪い騎手がいるだろうか。これが下位騎手相手ならともかく、上位必至のジョッキーなのだから、まずいことこの上ない。
しかし、だいたい、俺がはじめたころなんて、まだ内田は南関東ナンバーワンでも、トップクラスでもなかったんだがなあ。一気に成長したんだろうか。そういえば、月曜開催スライドで思ったことがあった。
船橋で騎乗予定の3騎手が乗り替わり
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=26060&category=B
というわけで、中央が月曜開催で船橋で乗り代わりがあったんだけど、もうジョッキーの名前見ても実に充実してる。名うてのベテラン、廃止された別場から来た腕利きに、伸び盛りの若手(……ひいき目がすぎるかな?)。東京に来た戸崎圭太なんてのも、俺がはじめたころはまだまだデビューしたてのアンちゃんという印象だったのだが、今や立派な成績をおさめている。
……って思うのも、どうも中央騎手の勢力図、とくに関東がまったく代わり映えしないのと対照的だからだろうか。岡部が抜けても、横山典、田中勝、柴田善、そのあたりのイメージがまったくかわらん。松岡などの若手も出てきているけど、勢力を塗り替えるほどでもない。中舘はローカルで乗り続けている。うーむ。
とはいえ、やっぱりレース数の多い地方は、それだけ成長が早いということがあるかもしれない。やはりレースに乗ってナンボ、というところもあるんじゃないだろうか。毎日毎日似たようなコースで似たような馬に乗り続けていても、ジョッキーの腕は上がる。アンカツが証明してはいないだろうか。もちろん、そうでない騎手もいるのだろうけれど、しかし。
そうすると、地方各地の腕利きたちというのは、日本競馬全体にとってかなりの人的財産のはずなのだけれど、なかなか活かされていない、下手すれば廃止廃業の憂き目すらある。収入だって恵まれていない。惜しい話だ。もちろん、腕利きたちが姿を消したら後はどうなる、ということもあるが……。
いや、もう内田も中央に来るのだし、いったい何人地方から移籍してきたのだろう。もうそれは起こっていることだ。そして、一足跳びに世界へ。
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=26102&category=B
韓国遠征の倉兼騎手、遠征26勝目
http://www.netkeiba.com/news/?pid=news_view&no=26062&category=B
倉兼は期間延長しても一月までだと思っていたが、まあともかく、そういう道もある。調教師にしたって、今回酒井とタッグを組んでいるシンガポールの高岡秀行師などもいて、もちろん馬主はグローバルだ。
さあ、日本競馬はどうなっていくのだろう。俺にはよくわからない。よくわからないが、腕利きがそれを活かして、相応の収入を得られるのが自然だと思う。そして、内田博幸は中央じゃなくてアメリカとかに行ってくれればよかったと思うのだ。
- 「がんばれ倉兼」http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20070720#p3
- 酒井忍といえばキングセイバー。キングセイバーは東京ダービー後ふるわなかったけれど、入障目的で中央に来たのは悲しかった。
- http://www.star-racing.net/index1.htm 共同馬主も展開しているのか、シンガポールで。
- http://www.star-racing.net/takaoka_news.htm メイショウドトウ産駒が勝ってたりと。