硫化水素の他殺

 大阪大学医学部法医学教室の的場梁次教授は「濃度が高ければ1分もせずに死亡するが、それは近くにいる人も同じ。どの程度のガスが発生するか素人には予測がつかず、他人を巻き込む可能性が非常に高い」と警告している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080327-00000925-san-soci

 某大手匿名掲示板っつーか、2chで脈絡もなくコピペされてるのを何度か見かけたけど、本当のネタだったのか。
 俺、「死にたいやつは勝手に死ねばいい」とは言いたくないし、言うつもりもないが、「せめて死ぬのならまわりに迷惑をかけないでほしい」とは言う。道歩いてて、上から飛び降り自殺者が落ちてきて、ゴッチーンってなって、あれ、俺がお前で、お前が俺で? そういうの嫌だしさ。つーか、どっちも死ぬし。
 で、このような記事によって、「せめて死ぬのだからまわりに迷惑をかけないようにしよう」と思う人間と、「こんな死に方があったか!」と思う人間のどっちが多いかというと微妙な気がする。俺は、『完全自殺マニュアル』が主張したところの、「死という選択をカジュアルに持つことによって、逆に生きやすく生きる」みたいな、逆説的ポジティブに同感できるけど、どうも世間はそう受け取ってくれない人が多いようで(そりゃそうだとも思うけど)、やっぱやばいんじゃないの?
 っつーか、自殺よりも他殺的やばくね? むしろそっち思った。この記事にあるような自殺者たちは、あんまり他人に危害を加えようという意思はなかったのかもしらんけど、もしこれ、他人に対して意図的につかわれたら怖くね? オウムみたいな化学工場とかいらねえみたいだしさ。密閉空間っつー縛りはあるけど、常温で液体と液体を混ぜるだけ、ってのはかなりハードル低いぜ。それこそ、自爆テロ的にやることもできそうだし、あるいは安っぽい推理小説みてえな陳腐なトリックだって実現可能だろう。
 いや、しかしさ、原料とされるものは、ほとんど日用品なんだよな。つーか、これに用いられる、何かをきれいにする何かって、俺、非常に愛用してるし。何かはそれで、台所はカネヨン。なんか昭和って感じだけどさ、それがいいんだよ。まったく誰だよこんなこと考えた奴、とんでもねえ、それは神様だけれどさ。