広島の開幕閉幕やっぱり開幕

 開幕三戦、初戦は他球場終了後のオマケ放送で最後の方を(ありがたかったが、すごくいいところで切れた)、残り二戦はラジオ日本で聴いた。聴かなきゃよかった……とは言わないが、大丈夫かカープと暗澹たる気持ちになるところもあった。携帯ラジオに食いつくように聴く、というわけでもないから、ところどころぼんやりしているけど、気持ちは間違いじゃないとは思う。
 一番ひっかかったのは、次のシーンだった。

2点を追う六回二死一、二塁で長谷川を打席に送った不可解な采配(さいはい)は中日ファンからも失笑を買った。零封負けの責任は選手ばかりにあるのではない。

http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs200803300360.html

 ここ、もう一つ重要な要素を書かなければ、失笑の意味するところが十分ではない。長谷川の前、8番の山崎に代打嶋重宣を使って拡大したチャンスなのだ。たとい長谷川の調子がよく、中継ぎが死屍累々としても、六回で二点のビハインド。いくら長谷川が好投してその後の中日打線をメッタ斬りにしたところで、それによって広島のスコアボードに点は入らない。ここはまず、追いつかなきゃいかんところやろ。結果論上等だけど、前の試合でウッズのエラーから乱れた朝倉、前田にぶち込まれてなおピンチを広げたところで、試煉の続投。そういう采配とは大違いだ。もちろん、長いシーズン、数え切れないほどのシチュエーション、判断ミス無しというわけには、どんな名将だってできないだろう。ただ、この違和感が、広島カープの低迷を象徴しているような気がしてならないのだ。
 って、どんな小さなミスや不運であろうと、それをあげつらって「広島カープの低迷を象徴しているような気がしてならないのだ」って書いちゃえば、なんとなく通っちゃうから、アンフェアな物言いなのは承知だけれどね。だったらストレートに「ブラウンの采配に納得がいかない」とか書いた方がいいんだろう。でも、そう言い切れるほど俺は野球見たり聞いたりできていない、その後ろめたさがある。やっぱり映像見ないことには、などとも。でも、記事を読んでると暗くなってくるのよ。

しかし、そう考えること自体、構想が破たんしてはいないか。

http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs200803290217.html

原因は「ケース打撃」という言葉のウイルスにある。

http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs200803300360.html

 これだもう、中国新聞は開幕と同時に猛ダッシュだな。ここまでブラウンをディスってたっけ、去年まで? まあともかく、中日あたりとはあまりに総合力で差があるのは、お前に言われんでもわかっとる。せめて、栗原、梵あたりの調子が上がってきたところで、少し夢を見せてほしい。駄目なのも含めて愛するからファンなのだ、今年のカープは始まったばかりだぜ。あと、TVKも見られるようになったし、頼むぜ。