東京でたくさんのメッセンジャーたちを見たこと

 珍しく東京、東京タワーの近く。打ち合わせのあと喫茶店でひと休み。目の前の坂を眺めていると、びゅんびゅん、ひっきりなしと言っていいほどに、でかいメッセンジャーバッグ背負ったメッセンジャーたちの自転車の駆け上がったり、駆け下りたりしていくのが見えた。あとからわかったけれど、単に近くに基地のようなところがあっただけなのだけれど、その数の多さには驚いた。あと、ソクハイのバイク。ここらあたりじゃ、人力車をたまに見るくらいだから、東京と横浜でも文明開化の度合いが違うということなのだろう。
 と、しかし、文明が開化しきった以上、人が物理的に物を運ぶ必要性は低下しているのではないだろうか。違ったのか。やはり、よくわからないが、東京の、社会の、仕事の上流の方では、書類というものが重大な意味を持つといったところなのだろうか。あるいは、なにかブツがあるのかどうか。けど、しかし、われわれだって毎日毎日それなりの量のメール便を出しているし、近いから今日中に、一時間中に、といったところで、割高だろうと(料金は知らないが)、彼らを走らせた方がメリットが大きいというところだろうか。
 ま、ともかく、それを見ていたら、なんかもっとナイスでスピーデーでタイヤのタイトな自転車が身分不相応に欲しくなってきてしまったのだけれど、さすがにちょっとテレビ買ったばかりだし、値段というより取り扱い可能性の問題(もしあなたが大金持ちでMT普通免許を持っているからと言って、フェラーリ買えますか? 運転できますか?)で、ちょっと無理なんだけれどね。ただ、折りたたみでないミニヴェロはいつか……!