『チェンジ・オブ・ペース』亀谷敬正

チェンジオブペース―空前絶後の位置取り大穴攻略術 (BYAKUYA BOOKS)
 こないだ買った最新刊にちらっと出ていた「チェンジ・オブ・ペース」なる考え方。面白そうだったので古本をゲット。冒頭に取りあげられていたのが、俺のカネツクロスホッカイルソーに差されたトラウマの日経賞。他の馬柱も十年近く前のものばかりで(本自体そのくらいのものなので)、中身と関係なく懷かしさに浸れてしまった。

 というのはともかく、この「チェンジ・オブ・ペース」、このホッカイルソーダイヤモンドステークス日経賞のように、近走で先行を試した差し・追い込み馬が好成績を収める傾向にあったりするので、それを狙うというもの。ただ、いくらか狙う条件が細分化しており、その中での優劣などもあって、それは本片手に馬柱にあたらなければいけないだろう。それとまた、ダートでは傾向が変わるとかなんとか、まあいろいろ。データのふるいにかけたもので、爆血馬と同じく単純な単複買いで回収率100%越えとかいうので、そういうことなのだろう。
 で、今でも使えるのかどうか(そもそも使えるのかどうか?)。サンデーサイレンス全盛時代と今日の競馬でレースのペースなどに変化はあるかもしれないが、考え方のバックボーンが「馬の前向きさ」とあるので、今でも通用するならばするだろうか。ただ、その後の本にあるスピードの質だとか血統の性質、あるいは時期・コース別に近走通過順から狙うような話は出てくるので、ベースとして押さえておいていいかもしれない。
 ところで、通過順から簡単に狙う方法として、V作戦とかそういうのがあって、それを知ったのは競馬を始めてまもなくの頃だったけど、なんとなく今でも気にしている。通過順が「5-10-4」で結果3着だったりする馬は、そのレースで上がったり下がったり上がったりの苦しい競馬をしているのに、上位入線したのだから強いとかそういう話。偶然にもこの本の巻末の広告に載っていて、やっぱこういう簡単なのがいいやって思った次第なのであった。
 ああ、あと、この10年前の本によれば、安田記念チェンジ・オブ・ペースで獲れるようなことが書いてあったので、今週使ってみようかと思う。元からなんの馬券スタイルもないから、適当に買ってみせるさ。
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