君、八景島でメダルを打て


 今さっき、伊集院光深夜の馬鹿力でさ、観光地とかのメダル刻印機の話出てて、今でもあんのかなって言ってたんだけれども、こないだの土曜日、八景島で見たぜ。いったいいつから稼働してんだよってくらいの古い機械があってさ、それで俺、そういえば今まで一度もこれやったことねーやって思って、この機械逃したら、もうこんな機会はねえぜって気がして、やってみたんよ。四百円でメダル買ってさ、刻印料が30円でさ、それでメダルセットして、アホ正直にてめえの名前入力してさ、それでどうなるのかと思ったら、ガンッ! ガンッ! って音出てさ、回るメダルになんか打ち込んでて、やべえ、メダルに打ち込んでるって、打刻だってさ、そういう感じでさ。ガンッ! ガンッ! って音出てさ。それでしばらくしたあと、もう一回打刻見たいし、ケータイで写真撮っときてえって思って、でも、もう四百円出すのもやだけど、だったらこのメダルに追記できねえの? ってさ。それで、連れの人の名前入れようって言ってみて、戻って、今、この日記書き始めてから最高に恥ずかしいこと書いてるわけだけど、それで、戻って、メダルセットしてさ、それで三十円入れて、目見(めけん)で位置あわせてスタート。したらよ、この打刻機会、開始位置なんか自動で合わせやがんの。メダルの天地左右のなんだか把握してやがって、またガンッ! ガンッ! ってさ、それで文字に文字重なったわけだけれども、やべえ、お前古いのに、なんかメダルの天地左右わかってんじゃん、すげーよ、どうやって何打ちこんでんだかわかんねーけど、いや、すげーじゃん。なんかわかんねーけど、古い機械リスペクトって、そんな気持ちになってみたっていいじゃん。みんなどんどんメダルに打刻していこうぜ、お前の恥を、後悔を、メダルに打ちつけるんだ。たとえば千年、千年じゃ足りないか、お前、千年だ、千年メダル打ち込んでいこうぜ。
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  • 伊集院光と桜玉吉の虚構と現実と表現と栄光と敗北その他について……どんな文脈だったか、藤子A不二雄先生の話から、こういう話になっていたかと思う。負けて負けて、負けるだけのやつにとって、負けて負けて、でも勝ったやつが、それでも負けることによって夢や希望がないと感じるのか、あるいは勝っているのに負けてる人間が希望なのか、そこはよくわからない。俺はどちらかというと後者のように思える。