思いのままに輪違い

 季節的にはもう少し先の話になるだろうか、ウメに‘思いのまま’というメジャーな品種がある。思いのままに、白だの紅だのピンクだの、いろいろの色の花を咲かすのだ。だから、別名‘輪違い’ともいう。いつかの流行歌ではないけれど、みなが思いのままに咲きほこれば、それはそれで美しい光景になるという話である。いや、正直、‘輪違い’から‘リンチガイ’(私刑野郎)という何かを思いついて、それを言葉にしたかっただけなのだ。だが、いったいどうすればわからないので、こうやってはき出しておく。僕はいつだって思いのまま。