『真・女立喰師列伝』監督:押井守/神谷誠/神山健治/辻本貴則/湯浅弘章

 押井守の立喰師もの映画。『立喰師列伝』を楽しめた自分としては、観ておかねばならん作品ということになる。6本のオムニバスで、押井はうち2本を監督する。なかなか見応えのあるボリュームだった。

オープニング

 アラブゲリラ風“ケツネコロッケのお銀”に扮する兵藤まこの、写真撮影シーン。おい、なんでこれで一本やらねえんだ。そう思った。つーか、これが最後あたりに出てくるのかと思った。本当にうつくしい。かっこいい。

金魚姫 鼈甲飴の有理/押井守

 ひし美ゆり子主演。これがうつくしい。かっこいい。ひし美ゆり子a.k.a.アンヌ隊員といえば、藤田敏八の『妹』で秋吉久美子とともに自分をノックアウトしてくれた女優さんなわけだけれども、まあ、なんともいえないね。エロいね。このね、おっぱいの先っぽがね、ぷるんッとあらわれるところね。押井よく撮ったよ。よくやった。お前ならできると思っていた。あと、湯河原だろ、撮影地。駅にかぼちゃ美術館の看板あった。

荒野の弐挺拳銃 バーボンのミキ/辻本貴則

 主演は水野美紀。が、すみません、「真木よう子だったらな」などと思いつつ観ていました。すみません。でも、かっこよかったですよ。ガンアクション。『ワイルドバンチ』にオートマチックなんて出てきてたですっけね。ええ。

Dandelion 学食のマブ/神山健治

 まったく喋らない主人公の男というのがおもしろかった。神山監督というと、いろいろ作品を観たことがあると思う。へえ、主演の安藤麻吹は『精霊の守り人』でバルサの声やってた人か。まったくわかんなかったな。

草間のささやき 氷苺の玖実/湯浅弘章

 この主演の藤田陽子にはやられた。誰だ、すごいな。いいな。wikipedia:藤田陽子、へえ、野田秀樹の奥さんなの。知らなかったな。あと、なんか全体的にキム・ギドクっぽくて好き。もっとエロかったらもっとよかった。

歌謡の天使 クレープのマミ/神谷誠

 主演は小倉優子。80年代アイドルは合う。『立喰師列伝』みたいな、立喰史観のだだ語りがある。なるほど、学生運動はアイドルの登場によって鎮火されたのか! あと、クレープ屋の俳優の顔、最近観たような気がすると思っていたら、『光の雨』で坂口弘的な役をやっていた人だった。池内万作という役者さん。

ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子/押井守

 こういっちゃなんだけれども、無駄に佐伯日菜子がかっこいい。オチというかなんというか、そのあたりは最初からKFCだけれども、メカメカ感ありまくりでよし。これが長かったら『ケルベロス』みてえになるのかもしれないけれども、この長さならよし。

 ……つーわけで、なかなかこれはよかった。ひょっとするといろいろと内輪ノリなのやもしれず、そのあたりはわからんけど、俺は楽しめた。とくに女優さんがみな魅力的だった。これはよかった。いいじゃないか。なあ。おしまい。

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